赤髪ノベルズ！２【あかがみんクラフト】 ≪妄想詰≫ (ページ15)

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赤い毛の猫。Ⅱ　（獣化有）ページ15

そら視点
ポッポコとは、近くの小さなペットショップで出会った。
クリリアンボブテイルという猫の種類はそもそもあまり聞かないけれど、その日は偶然入ってきたという。

―――

2年前。私は高校3年生で、既に大学への進学も決めていた。
家族は母だけ。父は私が小学校のときに他界してしまった。
それからは母と二人で暮らしていたが、どうにも寂しいと母が言い出したのがきっかけで猫を飼うことになった。
実際に飼うことが決まったのは、それから一カ月後のこと。
家は一軒家だったから、ペットを飼うのには全く問題はなかったのだけれど、大学進学のための試験やら最終面接やらあってなかなか暇な時間がなかったのだ。

「ねぇお母さん、飼うとしたらなんの種類がいい？」
「そうねぇ、毛がふわふわしてるのがいいわね」
「私もだよ～」

そんな会話をしながら、私とお母さんはペットショップに向かった。

―――

「いらっしゃいませ～」

そのペットショップはかなり小規模で、あまりこういうことを言いたくはないが、そこまでお客さんが入っているわけではない。
でも、店内は綺麗だし、棚の商品が散らかっているわけでもない。私は好きだった。

「お、そらちゃんじゃないですか～。今日はお母さんと一緒なんですね」
「はい、今日も猫ちゃん探しに来ました」
「そらがお世話になっております」

店員さんは山岡さんという人で、一人でここを切り盛りしている。
それなりにかっこいいし、若い。私は行きつけていたのでいつの間にか仲良くなってしまった。
お母さんは猫を飼うための道具をまじまじと見ていたのでそっとしておくことに。私は山岡さんとショーケースを見て回った。

「あっ！！」
「どうしたんですか？」
「言うの忘れてたんですけど、今日すごく珍しい猫ちゃん入ってきたんですよ！」
「えっ！？」

山岡さんはその珍しい猫のところへ案内してくれた。
その猫は特別綺麗なケースの中で丸くなっていた。

「――！」
「どうですか！可愛いでしょ！」
「か、可愛い……」

説明を聞くところによると、この猫はクリリアンボブテイルという種類らしく、毛の色はピンクがかった白色だった。
私がじっと見つめていると、視線に気づいたのかぱちっと目を覚ました。
目は綺麗な黄色。その目はずっとみていると吸い込まれそうな雰囲気があった。

「このコに、します……」

―――
字数！！ｗｗ
最初は全員の猫を飼うまでの物語になります！