赤髪ノベルズ！２【あかがみんクラフト】 ≪妄想詰≫ (ページ12)

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赤蔵学園振興総合部！Ⅹ　（年齢操作有）ページ12

ともside
初投稿から、2年が経った。
わっちはまだ在学していて、ずっと動画を撮り続けている。
あつおさん、そら、わとさんは卒業してしまったため、もうこの学園にはいない。
わとさんが卒業したのは痛手だったけれど、三人がいなくても動画作成部は大人気で部員は大きく膨れ上がった。
昔までのような治安の悪い部活ではなく、平和で賑やかな、先輩後輩関係なしの部活に仕上げた。
おかげで学園のパンフレットや部活紹介代表にも選ばれ、万々歳だった。

今日は学園は休みだけれど、わっちだけ部活をやりに来ていた。
しょうさんもあやさんも、呼んでいない。
わっちだけの、部活。

「わっち、まだみんなに言ってないんだよな……」

一人、暗い画面のパソコンに話しかけてみる。

「実は、来週の金曜日にわっち……転校しないとなんだ」

当然パソコンは何も返事をしない。
わっちは机に突っ伏し、パソコンに胸の内を語った。

――――――

「ということで。赤蔵は今週の金曜日に転校となった」

土日を過ごし、月曜日になってしまった。
みんなと過ごせる時間も、もう少ししか残っていない。
後ろをちら、と見るとしょうさんとあやさんが有り得ないような表情で先生の話を聞いていた。
無理もない。わっちはまだ誰にも話してはいなかったから。

「全員、赤蔵に応援と別れの言葉を書いた手紙を渡すように。紙は先生の机に置いておくからな、忘れないように。……じゃあ、赤蔵。何か話したいことはあるか？」
「えっ、あぁ、じゃあ……」

わっちは先生のいる壇上に向かい、クラスメイトたちに向き直る。
全員、どこか寂しげな顔つきでわっちをみている。

「えと、なんかこうやって面と向かってみんなに話すのは二回目だと思うんだけど……あんまり話すこともないかな？」

わっちが困った風に笑うと、少しはみんなの表情もやわらかくなったようだ。

特に話すこともなかったけれど、とにかく思いの丈を話した。
しょうさんとあやさんははじめは悲しそうだったけれど、話しているうちにいつもの笑顔をみせてくれた。

――――――

わっちは金曜日のお昼、この学園を出た。
おじいちゃんにはもう転校届を出していた。寂しそうだったが、そこはわっちの家の事情もある。

――さよなら、赤蔵学園。

――――――
急な展開ですいません。ｗｗ
次回お楽しみに！！