R.O.S.E 2 (ページ43)

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頼りすぎたページ43

【Aside】

……ウヨンが……来ない

……きっと、私が……ジュノに電話をしたから…

……私が、ジュノに…頼ったから……

……

ジュノが……私を強く抱きしめてくれる…

ジュノの体温が……温かくて、寄り添ってしまいたくなる……

ジュノの手が私の頬を包む

ウヨンよりも、厚みがあって、温かい…

ジュノの目を見ると、反らせなくなる……

……吸い込まれそう……

ジュノの顔が、近付いてくる……

……思わず、目を閉じてしまいそうになる…

…でも、ウヨンの顔が浮かぶ……

私は顔を反らして…

「……ごめん。ジュノ……私、ジュノに頼りすぎたね。ごめん…」

……どうしよう……

いつの間にか、私……ジュノの居心地のよさに甘えてた……

ジュノが私の横をすり抜けて、謝ってくれる……

………どうしよう……

「…A……」

……ジュノに呼ばれる

「ん？」

「……俺は、別にお前のこと、なんとも思ってないから」

「……気にするな」

って、私に笑い掛ける

「……もう…びっくりした…」

「…ふっ、ちょっと、お前もそんな気分になったろ？」

ジュノが笑ってる…

………

…気まずくならないように……してくれてるのかな……

………

胸が…締め付けられる……

「…さっき、俺が電話したのも、悪かったかもしれないから…次はお前がウヨンに電話しろ」

「……うん…」

……ここには、もういられない…

…ジュノには、もう頼ったらダメだ……

「…電話、してみる……」

…私はウヨンに電話をかける……

……ドキドキする…

…ふぅ。

プルルルルル…

「…はい」

「……ウヨン……私。」

「……うん。」

「……今から…行っても、いい？」

「…………なんで、ジュノを呼んだの？」

「…え？」

「…なんで、俺じゃなくて、ジュノに電話したの？……なんで、今そこにいるの？」

「……それは……」

「……Aは……誰のことが好きなの？」

「…俺じゃないの？」

「ウヨンだよ！当たり前じゃない！」

「じゃあ、なんでジュノに電話したんだよ？！なんで、ジュノの家に行くんだよ？！」

「！？……ウ、ウヨンが悪いんじゃない！！！」