どうしたんだ、おれ【ジュノside】 ページ42
【ジュノside】
………
…………
ウヨンが……来ない………
すぐに、迎えに来ると思ってたのに……
………
…………
「…ジュノ？」
電話をしながら別の部屋に移動した俺を、Aが追いかけてきた……
「……ウヨンは…なんて？」
「……あー、まだ、仕事が終われないから……もう少ししたら迎えに来るって……」
……咄嗟に嘘をつく…
「………」
「…………」
「…ジュノは……やっぱり、優しいね」
「…え？」
「…ほんとは……来ないんでしょ？」
「………あー、…いや、………うん。」
「……そう……」
……すごく、寂しそうなAを見て、俺はたまらなくなる……
Aに近付いて、抱きしめる…
「…ジュノ……大丈夫…ありがとう…」
って、俺の胸を押して離れようとする…
「………」
それを、ぎゅっと強く抱きしめ直す
「……ジュノ？」
「……はぁ。」
「…なんなんだよ。めんどくさい…」
「めんどくさいのに……ほっとけないんだよ…」
「……どうしたら、いい？」
俺は、Aの頬を右手で撫でる…
「……ジュノ…」
「………」
……あ、…
…Aの目に……吸い込まれそう……
俺は、Aの唇に…吸い寄せられるように唇を寄せる……
…と、Aが横を向く
「……ジュノ、ごめん…。私、頼りすぎたね……ごめん…ほんとに……帰るね」
俺から離れるA
……
………
な、なにしてんだ…おれ。
「……あー、ごめん…なんか、ちょっと………違うから」
Aの横を通りすぎてリビングに戻る…
…ドキドキする……
……なんなんだよ……どうしたんだ…おれは…。
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作者名：hana | 作成日時：2018年7月9日 7時
