R.O.S.E 2 (ページ37)

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どうして… ページ37

【Aside】

その日の夜、私はいつものようにウヨンの部屋に来ていた…

ウヨンは、別の仕事でまだ帰ってきていない

……早く…帰ってこないかな……

…ピンポーン

部屋のチャイムがなる…

あ！帰ってきた！

私はドアを勢い良く開ける

……と、

「……え？」

「……こんばんわ、社長さん」

……セナさんが、たってた…

「…オッパ、まだですか？」

「……あ、あの……日本語…お上手だったんですね…」

ビックリしすぎてそんな言葉が出てしまう

「クスクス…えぇ。まぁ。」

セナさんが、笑う

「……あの、どうしてここに…」

「私、オッパとここに住んでたんです」

「…え？」

「…ほんとに、よく会ってたから……もうめんどくさいから住んじゃえばってオッパが言ってくれて……」

「………」

「あの広いベッドは私と、オッパのものだったのに……」

「………」

「…私、オッパと別れた覚えはないんですけど……返してもらえますか？」

「……え？」

「まだ、私の荷物もあるはずですよ？」

「……そんなの、ないです。なかったです」

「……玄関入って、右のお部屋は見ました？あそこは私のお部屋です」

「…え……」

セナさんが、中に入ってくる

「あ、ちょっと」

ガチャ

「……ほら」

扉を開けて笑ってる…

中をみると……

…たしかに、女性用の服や、カバン、靴が置いてあった…

「………な、なんで…」

涙が溢れてくる…

「……私のなんだから、出ていってよ」

「………」

私は、涙を溢さないように我慢しながら荷物をもって部屋を出る…

「…あ、ここのカギ、置いていってよ」

って、セナさんが、手を出す

私はその手にカギを渡してその場を去る…

………バタン

………背後で扉がしまる音がする…

……歩きながら涙を流す

……なんで、

……たしかに、セナさんの部屋があった……

……ウヨンも、ほんとはセナさんのこと…？

だから、残してあったの？

……一緒に、住んでたなんて……