決意 ページ48
「っ！ゆりちゃん！！」
「なんて…なんて、ひどいやつなの！」
「お前も、あの男も、気に入らない。
…このおれをコケにした代償は大きいよ？」
「……あの動画を世間がみたら……どう思う？」
「！！？」
「おれとの熱愛があるから、あの動画は売らないと思って大きい態度に出てんだろ？
そんなもん、とっくに消えてるし、
こんな動画みたら、世間はおれの味方だろうな」
「お前は終わりだ」
「あの男も、あの動画をおれが売ったことを知ったら……きっとおれを殴りにくるよな…？」
「くくく……世間は【暴力を振るう男】なんて、叩くだろうな。
アイツも終わりだ」
「…お前はおれにオモチャにされてりゃよかったのに…感情なんか出してくるからこんなことになるんだよ」
パタン
そのまま、部屋を出ていった
「ゆりちゃん、大丈夫？！」
「っ、っ、ひどい…」
泣きながら、ゆりちゃんはわたしをギュッとを抱きしめる
「A、ごめん。っ、Aが、どれだけ、ひどいことをされてたのか…わたし、全然分かってなかった…っ、」
「大丈夫。わたしは、こうゆうの…慣れてるから…」
「っ、A！！」
「幸せにしてあげたい。Aはジュノくんとずっと幸せにしててほしい」
……ゆりちゃん…
「……ゆりちゃん……わたし、いつかは…こうなるってわかってた……」
「わたしの…最後のお願い、聞いてくれる？……ちょっと、たくさんお願いしちゃうかもしれないけど…」
「…最後って、最後ってなによ！！」
「……うん。…わたし、芸能界から、引退する」
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作者名：hana | 作成日時：2018年6月8日 13時
