熱愛報道【ジュノside】 ページ42
【ジュノside】
おれは正直、バンドリハなんて、やってる場合ではなかった…
すぐにAに会って、抱きしめたかった…
大丈夫だって…
なにも心配するなって……
…だけど、そうもいかなくて…
うちの事務所はAの事務所へ猛抗議をすると言っていた
Aの事務所もすぐにお詫びの連絡をいれてきたようだった…
……こんなガセネタに…みんな、なにを騒いでんだ。
早く…Aに会いたかった…
翌日、
会場に着くと、会場まわりにも大勢の記者がきていた
「全部Aさん目当てだよ…」
「ヒョン、でもこんだけ記者が集まってたら少しはおれのことも報道されるだろ？」
「……少しは写るかもしれないけど…ほとんどがスルーだよ…」
「……」
控え室に入るとすぐに
Aとゆりさんが謝りにきた
「こんな報道が、こんな、タイミングにでてしまって、本当に申し訳ありません」
Aもゆりさんと一緒に頭を下げる
「……正直、かなり困ってますよ」
マネヒョンが渋い顔をする…
「申し訳ありません」
「…そんなに困ること？」
全員がおれをみる…
「どっちにしろ注目されてんだろ？じゃあいいじゃん。嘘の情報なんだし」
「おまえなー、そんな簡単なことじゃないんだよ」
「……じゃあ、こっちに、注目させればいいの？」
「は？そりゃ…まぁ、そうだな…」
「…ヒョン、おれ、余計なことするの…得意だろ？」
おれはニヤリと笑う
「ちょ、ちょっとまて、おまえなにする気だよ」
「そろそろ時間ですのでお願いします！」
「よし！A、行こう」
おれはAの肩を押して会場へいく
「あ、ゆりさん！そっちの事務所もおれのせいで困るかも！ごめん！」
「え？！」
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作者名：hana | 作成日時：2018年6月8日 13時
