運命 3 (ページ23)

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守りたいページ23

「…ゆりちゃんは、どこまで知ってるの？」

「Aの……お義父さんの…ことと、高校生の頃のこと…」

ドクッ！

震えがくる…

義父のことを思い出すのは、久しぶりだった…

思い出すだけで、もう何年も昔のことなのに……

「A！ごめん！！

思い出させて…」

ゆりちゃんが強く強く抱きしめてくれる

「…宮田さんは…なにを知ってるの？」

「……たぶん、わたしが高校生だったときの噂をどこかで聞いたんだと…思う…」

高校時代は本当に荒れていた…

「言うことを聞かないとそれをマスコミにバラすぞって…清純派で売ってるのに終わるぞって…」

「………ひどい…」

「…ゆりちゃん。わたし、今まで…自分一人が我慢すればいいと思ってずっと、耐えてきたんだけど…」

「この前の、ジュノのMVの打ち上げで、あのホテルに…あの人がいて…」

「え？！」

「偶然あって…また、誘われて…その時にジュノが……わたしを助けてくれたの…」

「……」

「…ジュノが、あの人に会ったのはその時のほんとに一瞬だけ…一瞬だけだったのに…

あの人、今日空港でジュノのこと、分かってた」

「え？」

「名前も知ってたし、ジュノの周りの人に今日韓国にくることも伝えたりしてて…」

「わたし、ジュノに何かされるんじゃないかって…それが怖くて……」

「ジュノを守りたいし……ジュノと…ずっと一緒にいたい…」

「…A……」