運命 3 (ページ13)

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空港ページ13

【Aside】

『なんで？！』

『あー…早く撮影が終わったから、ゆりさんにも挨拶したかったし』

ジュノが突然現れて、ほんとにびっくりしたし、嬉しかった

『ゆりさんは？まだ？』

ケイタイを確認する…

『うん、まだ連絡来てない』

『そっか』

ジュノはなんだかキョロキョロしてる

『？どうしたの？』

『ん？…ゆりさんまだかなーと思って…』

『……変なジュノ』

ジュノが手を繋ごうとする

『あ、ダメだよ、どこで誰が見てるかわかんないんだから』

『……あー、ごめん…無意識』

『……ふふふ』

『あ、そうだ！ジュノ、ミオンオンニを、紹介してくれてありがとう！すごく楽しかったよ！今日』

『そっか、よかった』

ジュノが微笑んでくれる

サングラスしてるから、わたしの好きなジュノの優しい目が見えないのが残念だけど…

ピリリ

『あ！ゆりちゃんから電話』

「もしもし？ゆりちゃん？」

「あ、A？迎えはいいから〇〇ホテルに向かってくれる？」

「え？もう、空港だよ？」

「え？……ちょっと、わたし寄りたいとこできちゃったから、来てくれたのに悪いんだけど先に行っててくれない？」

「…そっか、わかったー」

「場所、わかる？」

「…あ！今ジュノも来てくれてるから聞いてみる」

「え？！ジュノくんも、いるの？！」

「うん、ゆりちゃんに挨拶したいって早めに撮影終わらせて来てくれたの」

「ほんと？……ちょっと、かわってくれない？」

「うん」

『ジュノ、ゆりちゃんが代わってって』

『？…あぁ……ジュノです』

『ジュノくん？！今すぐAを連れて空港を出て！！』

『え？』

『実は、同じ飛行機に宮田くんが乗ってたの！会わせたくないから！』

『？！』

ジュノがわたしの手を引き、歩き出す

『ジュ、ジュノ？どうしたの？』

『…とりあえず、こっから連れていく』

『うん、ありがとう！』

『それと！ホテルにはこないで。ひょっとしたら……。ジュノくんの家に連れってくれない？』

『了解』

ピッ

『A、俺んちいこう』