運命 2 (ページ22)

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触れたい【ジュノside】ページ22

【ジュノside】

瞼の奥にうっすらと光を感じて、おれは目を開ける

カーテンの隙間から光が洩れていて、

あー、朝なのだと思う

おれの腕の中には、気持ち良さそうに眠るAがいる

髪を乾かしながら寝てしまったAをベッドに下ろして、一緒に布団にくるまった

布団にくるまったところまでは記憶があるが、おれも疲れていたのか

すぐに眠りに落ちていた

「すぅすぅ」

かわいい寝息とかわいい寝顔をみる

……かわいい

髪を撫でる

唇に、指で少しだけ触れてみる

……触れたい

……無性にAに触れたい

…おれだって、男だし

好きな女が腕の中で寝てたらそんな感情でてくるだろ…

…でも気持ちよく眠るAを起こしてまで、抱くような男でもない……つもり…

…起きないかな…？

ちょっと期待してみる

…モゾモゾ

おっ！動き出した…

Aが、うっすら目を開けた…

ドキッ

寝起きのAが、かわいすぎる…

「…はよ」

おれも寝起きだし

ちゃんと声が、出なかった

「…ジュノ…おはよ」

Aが目を擦りながら俺を見る

…やめろ、かわいい！！

「ふふジュノ、なんかかわいい」

寝ぼけてるのか？

そのまま俺にキスをしてきた

俺はAに覆い被さる

Aを見下ろす

すこしびっくりしたように目を開けたA

「あ、」

「…A？…触っても…いい？」

「え？」

「…Aに…触りたい…」

「…ジュノ……、わたしもジュノに、触りたいし、触って…ほしい」