はじめての夜1 ページ19
………
ジュノが……
ニヤニヤニヤニヤしてる……
「…ジュノ…」
「思い出さないで！」
「A、ちょっとこっちきてよ」
「いや！」
スタスタ
ギュッ
「機嫌、直して？」
かわいくジュノがわたしをうしろから覗きこむ
「……もう。」
また向きを直して正面からギュッとわたしも抱きつく
ジュノの手がわたしの耳の下に差し込まれる
重なる唇
久しぶりのキス
離れた唇が、またすぐに重なる
角度を変えて何度も何度も…
「…はぁ」
唇を離して、ジュノを見上げる
「…シャワー浴びる？」
「…え？！」
「…変な意味じゃ……なくもない…」
「？！」
「…だめ？」
「おれ、Aを…Aの全部が欲しい」
「…ジュノ…」
胸が熱くなる
そして、身体も熱くなる
汚れたわたしのカラダを思い出してしまう
……どうしよう
今夜、こうなる予感はあったのに
そうなりたいって思ってたのに
急に、全部を見せるのが
怖くなる。
「…あの、ジュノ？」
「…A？おれ、Aの体が欲しいわけじゃないんだ」
「心をつなぎたい、そばにいなくても、ずっとつながってるって、かんかくを」
「あー。にほんごむずかしいけど、、」
ギュッ
「うん。大丈夫。わかるよ」
なにを怖がってるんだろう
ジュノなら、全部を見せられる
大丈夫
受け止めてくれる
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作者名：hana | 作成日時：2018年6月6日 23時
