彼の香り ページ29
【Aside】
私はあれから、ガールズグループのヘアメイクの仕事をして
夜遅くに事務所に戻ってきた
今はミーティングルームで、１人でヘアメイクの勉強をしてる
私はよく、最新のヘアメイクとかファッションの勉強をするために事務所にある資料を読み込んでいる
……今日は、特にここにいたかった…
家に帰れば、テソンさんのことを考えてしまうし、
ひょっとしたらまた、彼はうちに来てるかも知れない…
そんな淡い期待のようなものも抱いてしまう
……私は、もうミンジュンさんの……モノなのに……
『………はぁ。』
また、罪悪感のようなものが沸き上がる……
…コンコン
ノックの音とともにミンジュンさんが顔を出す
『…A、ここにいた』
『…ミンジュン、さん』
扉を閉めて私の側にくる
……ミンジュンさんの香りがフワッとして
トクンと胸が高鳴る
至近距離で微笑みながら、
『…勉強？』
『……はい』
私は、ぎこちなく微笑み返す
『………』
私の頬に手を添える
『……俺は、今日はちょっと遅くなる…』
『…え？』
『……家に、帰りたくないんだろ？』
『………』
……この人は……
なんでも、私のことをわかってくれる……
『…………』
……また、涙が浮かんできてしまう……
『……これ』
『…え？』
『……俺の家のカギ……』
『……え？』
…顔をあげると、優しい瞳と出会う
『……俺の住所、送っとくからそこに帰ってて』
『…………』
私は、ただミンジュンさんを見つめ返す……
『……家の中、ちょっと散らかってるけど……』
………って、恥ずかしそうに笑うミンジュンさん
『………いいんですか？』
『いいも、なにも、俺がそこに居て欲しいんだ』
私の髪を優しく撫でてくれる…
『……ミンジュンさん』
『……眠れるなら、先に寝ててくれていいから』
『………』
『なるべく、早く帰る』
『…ありがとう…』
………私は、ミンジュンさんに笑いかける
ミンジュンさんも、笑ってくれる
そして、私の手を握って
『……A……』
私の唇に、触れるだけのキスをする
……トクン……
と、また胸が高鳴る…
認めたくない【チャンソンside】→←俺の香り【ミンジュンside】
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hana(プロフ) - 環様 コメントありがとうございます！とてもうれしいお言葉もありがとうございます(^^)頑張って更新していくのでこれからも読んでいただけるとうれしいです！ (2018年9月9日 17時) (
レス) id: 692895b0ea (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - 毎回楽しみに待ってます（≧∇≦）この楽しみだけで毎日頑張れるので、またよろしくお願いします（≧∇≦） (2018年9月9日 9時) (レス) id: 0f8cd3026c (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 麻樹子様 いつも楽しみにしてくださってありがとうございます！色々な展開を考えてますのでお楽しみに(*^^*) (2018年9月1日 19時) (レス) id: 692895b0ea (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - あぁ 続きが気になります。どうしたらいいですか。私にはどうすることも出来ませんが (2018年9月1日 11時) (レス) id: ce80ff39ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hana | 作成日時：2018年8月31日 19時
