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しばらく走って、俺たちのマンションに着いて、ヌナが車を停める
車を、降りてエレベーターに乗った
あのあとヌナは、無言で車を走らせた
………俺も、そのヌナの横顔に何も言えなくて
ただ、ヌナの手を握って隣に座っていた
『…………』『…………』
2人きりのエレベーターで、横に立つヌナの右手を、またぎゅっと繋ぐと
ヌナは黙って、階数表示を見上げた
俺も、そんなヌナの横顔を見てから
同じように、表示を見上げた
ポーン、
エレベーターの扉が開くと
俺の家のドアと
彼女の家のドアが並ぶ
エレベーターの前で、手を繋いだまま立ち止まる
俺は、ヌナの手をぎゅっと力を込めて握り直した
『……ヌナ?』
俺の顔を見上げるヌナ
『……このまま、連れて帰ってもいい?』
『……ウヨンくん』
『……俺は、ヌナの為なら何だって出来るよ?』
ヌナが、俺の手をぎゅっと強く握った
『ヌナ?』
『……ウヨンくん、ありがとう』
俺の顔を見て、笑うヌナ
『……私の、味方になってくれて。
それだけで、十分だよ。』
『ヌナ……どうするの?』
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hana(プロフ) - 麻樹子さん» いつもありがとうございます!いつもなんだかんだハッピーエンドしか書いてこなかった私としては初めての切ない終わりでした😢良かったと言ってもらえて、よかったです! (2022年3月31日 7時) (レス) id: 9169b54294 (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 切ない…けど良かったです (2022年3月31日 7時) (レス) @page48 id: 680a9bd736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hana | 作成日時:2022年2月25日 8時