R.O.S.E (ページ28)

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飄々な彼のページ28

あれから、一週間

菊地くんは、また頑張ってくれてた

佐々木さんは、コラボコスメのサンプルを着々と仕上げてきてる…

そして、今日は2PMのメンバーがサンプルを見に来てくれることになっている

……ウヨンは、昨日の夜、日本に着いてその足でうちにきて、泊まっていった

……そして、社長室にいる…

「ウヨン……あなただけ先に来てるって明らかにおかしいじゃない！」

「えー…どうせ同じとこくるなら一緒に来てもいいじゃん」

「マネージャーさんとか、他のメンバーとかはなにもいってないの？」

「あー…マネヒョンは、もう諦めてるよ。俺いつも、ホテルの部屋にいないから」

「……はぁ。あなたって人は……」

「メンバーも、わかってるんじゃないかなー？」

飄々としてる

どうしても一緒に行くと聞かないから、

朝早くに家を出てコソコソと社長室に連れ込んだ

「はぁ。全く…」

「ちょっと、私、パソコン業務するから、そこでおとなしくしててよ？」

私はいつものようにハイヒールを脱いで、裸足で歩いてる

「……ここ、靴脱ぐの？」

「え？…あー、私だけいつも、ここでは裸足」

「ククク、ハイヒール嫌いだもんね？…俺も裸足になろーっと」

私のヒールの横にスニーカーを並べる

「Aー？」

「……んー？」

パソコンに向かいながら返事をする

「……ちょっと、キスしよー？」

……

………

無視、無視

カタカタ…

「ねぇー、Aーー！」

ウヨンが近付いてくる

「…仕事をしてますー」

「んー……キスしてよー…」

「…しません」

「…なんでー？」

私の事を後ろから抱きしめながらユラユラ揺する

「もーー、邪魔しないで！」

「…キスしてくれたら、大人しく、座ってるから」

「………」

「……」

チュ

「…はい、大人しくして……？！」

ウヨンが私の後頭部を押さえ込んで唇を押し付けてくる

「んん…」

ウヨンの舌が入ってくる…

「…ん、ふ…」

「…はぁ」

「ククク」

「…じゃあ、仕事してくださーい」

スタスタと、ソファーに戻るウヨン

……

………

あ、あんなキスしといて……

私は立ち上がって社長室のドアの鍵を掛ける