心の変化【テクside】 ページ46
Aを見ると…
真っ赤な顔をして…
呼吸もすこし、荒い……
……これ、俺に対する熱じゃないだろ…どう考えても……
俺はカラダを起こして、Aのおでこに触れる…
やっぱり熱い……
体温計の、場所を聞いて計らせると…
38.8℃……めちゃくちゃ熱があった……
急いでTシャツを元に戻して布団をかける
氷枕と濡れたタオルを用意すると
『ごめんなさい』と謝るA……
……熱があったから…あんな風におれを見てきたの？
…俺がまた、勘違いしたのか？
……それだけじゃないよな？
少しだけ…お前の中で変化があったんだと、……おれは思いたい
薬や、飲み物を買いに行こうとすると…
Aが、俺の手を握って、少し寂しそうな顔をする……
Aは、俺の手を握りしめながら、寝息をたて始めた…
こっちに来てから……がんばってたもんな…
韓国語も…すごく上手くなった…
コイツ、真面目だからな……
いろいろ…頑張っちゃったんだろうな……
……Aの頬にそっとキスを落とす
…今のうちに、薬買ってくるか…
俺は、Aの手をそっと離して、Aの
部屋の鍵を持って外に出る
…………
買い物をして、部屋に戻ると…
Aが、さっきよりも真っ赤な顔をして震えてた
『……また、熱が上がってきたんじゃ…』
俺はAのおでこに手を乗せる
……さっきよりも、絶対あがってるな……
…病院連れてった方が良さそうかもな…
40℃越えてそうだし……
『…A、A…』
『……ん…んん』
『…A、病院いくぞ』
『……テク……病院は…大丈夫…』
『いや、これたぶん40℃越えてるから、連れてく』
『…じゃあ、一人でいくから…』
『は？そんなこと出来るわけないだろ…一緒にいくぞ』
『だ、だめだよ…テク。もしも…病院で、勘違いされたら……』
『は？』
……コイツ、この状態で…俺のこと心配してんのか？
………胸の奥が熱くなる…
ゆっくりカラダを起こすAを抱きしめる
『そんなこと、気にするな……むしろおれは、お前とならwelcomeだ…』
おどけて言ってみる
『……バカ…』
力なく頬笑むA…
……あぁ、もう……どうしようもなく、A、が好きだ……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hana | 作成日時：2018年6月20日 17時
