I LOVE U,U LOVE ME (ページ35)

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引っ越し祝いページ35

【Aside】

今日は韓国のスタッフ相手に研修を行う

韓国語にも少しずつ慣れてきたけど…まだ、

誰かになにかを教えるときには、苦労した……

お昼休憩中に、携帯を見てみると

テクからの着信があった

15分前か……

繋がるかな？

プルルルルル…

『よぼせよ』

『あ、テク？ごめん…仕事中だった』

『あー、だよな。お疲れさん！……A今日何時に終わる？』

『えーっと、たぶん19時には終わると思うけど…』

『じゃあ今日、いっていい？』

『…え？』

『……会いたいし…』

『……わかった』

……会いたい…

テクが、日に日に私に甘い言葉を言ってくるようになった…

私も、その言葉に胸がうずくのは確かで…

私も……テクが……好き…なのかな？

予定通り19時頃終わって、家へ帰る……

テクは……何しに来るのか…

……まぁ、いつもフラッと現れるし

別に…何しに…ってことは…ないか…

…でも、アイツ…わたしを好き…って言ってるし…

私は……まだ、正直…わからない…

その、状態で部屋にあげるのは…どうなんだろ？

意識しすぎ？

そんなことを考えながら家に着くと、エントランスにデッカイ男がちっちゃく座ってる…

目立たないようにちっちゃくしてんのか？

……なんか…面白い……

…私はソッとエントランスに入って、テクの背後にたってみる…

いつかテクがしてきたことと同じように、後ろからテクの目を隠して

『だーれだ！』

って言ってみた

すると……

ギュッと私の手を包んで、

『…A』

って低い声で私を呼ぶ

ドキッとした

私はおどけるようにテクの前に出た

『当ったりーーー』

テクが私をすごく、優しい目をして見上げる

なんだかまた恥ずかしくなって

『…そんで、何しに来たのよ？』

って冷たく言った

『ククこれ、引っ越し祝いに持ってきた』

テクが立ち上がって、デッカイお酒の瓶を私の前に出す

『えぇ？女の子の家の引っ越し祝いにお酒？！普通そんなの持ってこないでしょ？！』

『…うるさいなぁー、何がいいかわかんなかったんだよ！』

『ふふテクっぽいけど…』

『…だろ？これ、超ーーー旨いから！！』