自由な二人 ページ19
「１週間振りだな、元気だったか？」
「元気もなにも、毎日電話してきたの誰よ？」
「あー…ハッハッハ」
「……あ！そうだ！ちょうどよかった！
テクにお願いがあるんだけど…」
「なに？」
「私、3日後に仕事で韓国に行くんだけどね、
韓国語をちょっと覚えておきたくて…」
「おーー！教える！」
「ありがとう、助かる」
「オッパも教えるぞ！！」
「ミンジュン、うるさい！」
「テクーー……」
「おい！そろそろ行くぞ！！」
バンの中からこないだと同じ男性が声をかける
『ネー！ヒョン！！』
「じゃあ、おれたち行かないと…」
「うん…あ！ちょっと待ってて！」
私は近くの自販機に走って3本お水を買う
「はい、テク。わざわざありがとう」
「…おぉ」
テクが、優しく笑ってくれる
「はい、ミンジュンさんも！」
「Aー」
私はバンの運転席に近付く
窓を開けてくれる
「はじめまして！加藤Aです。
こんなところまで、来ていただいてすみません。
これ、よかったらどうぞ。お水ですみません……」
「あー！わざわざすいません！俺にまで…」
運転席から降りてきてくれる
「…大変ですね？あの二人、自由そうですもんね」
「あー、あと二人自由なやつがいるんで……大変です」
「えぇ？！あと二人も？！…が、がんばってください」
握手をする
『ヒョーーン！デレデレすんなー！』
後ろの窓から二人が顔を出して
韓国語でなんか言ってる
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作者名：hana | 作成日時：2018年6月20日 17時
