はじめての看病。* ページ26
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恋人になってちょっと経った頃のお話。
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mm side
海辺でAに告白されて、
恋人になってから、2ヶ月ぐらい。
今日は学校の振替休日でお休みだから、
前々から予定を立てていたお出かけにいく。
つまり、デートってこと…
付き合って、3回デートしたんだけど
いまだに緊張して、ドキドキが止まんないの。
でもAに会えるから嬉しくて、
鼻歌しながら着替えてたら、Aから電話がきた。
どうしたんだろ？
まさか、もう待ち合わせ場所着いちゃったとか…？！
嘘…俺、時間間違えてないよね…
なんて焦りながら電話に出た。
《もしもしっ、、ごめん、けほっ》
電話に出てみると、
いつものAの声じゃなくて、ちょっぴり不安
しかも咳してるし、もしかして…
《ごめん蓮…風邪引いたっ、
ほんとごめんな…。デートまたでもいい…？》
蓮〈そんなっ、謝らないでよ
お出かけは、Aが元気なったら行こ？〉
あんまり風邪を引かないAが、
声からしていつもより弱々しくて、一気に心配になる。
いつも傍で守ってくれる優しいAを、
今度は俺が助けなきゃ、って思って
看病しに行く！とつい口走ってしまった。
《え、いいの…？
今日兄ちゃんも、親もいないから…》
それは行かないと…！
《でも、蓮に移したくないし…》
蓮〈…っ、そんなのはいいからっ！
着いたら連絡するから！！待ってて！〉
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作者名：えむてぃ。 | 作成日時：2021年5月6日 22時
