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『蓮、』
蓮「…ん？」
『俺たち、友達やめよ』
えっ…
友達、やめるっ、？
その言葉が凶器となって、
俺の頭を殴ったみたいに、ぐわんぐわんしてる。
蓮「なんでっ、？」
『だからな？』
蓮「やだよっ、！！そんなの、やだっ、。
友達やめるとかっ、言うな、っよ、」
『ちょ、蓮、！』
俺が告白したから、引いたんだろっ？
好意をもってるやつとは、一緒にいられないからだろ？
Aと友達なんか辞めたら、
今度こそ、一人ぼっちになっちゃうじゃんっ、！
蓮「もうっ、好きなのやめるからっ、！
だからっ、友達やめるとか、言わないでっ、！」
涙で視界がぐしゃぐしゃで、
Aの表情は読み取れない。
わんわんと泣きわめいてる俺の頬に、
Aの温かい手がそっと当てられ、包み込まれた。
『そんな泣くなよ』
その瞬間、
視界が、Aの顔でいっぱいになった。
唇には柔らかい感触
えっ、？
キス、されてる、？
蓮「っ、何すんだよっ、！」
なにしてんのっ、
思い切って告白した俺に、
しかも、友達やめるとか言っておいてっ、
なんで、キスなんかすんだよっ、
蓮「友達っ、やめるとか言ったくせにっ、
なんなんだよっ、ほんとに、っ」
『蓮、いいからちゃんと俺の話最後まで聞いて？』
Aに抱きしめられ、背中をポンポンとされる。
『…友達やめて、俺と恋人になってほしい』
こいびと、
恋人って、あの恋人なのっ、？
その言葉に頭が真っ白になる。
蓮「うそだっ、嘘ついてるっ、」
素直になれない俺。
そんな俺を、Aは優しく微笑みながら見つめている。
『嘘じゃないって、俺が好きなのは蓮だから。』
もうだめだ、
今日はAにずっと泣かされてる
『もう泣くなよ〜笑』
頭をわしゃわしゃとされて、
そのまま、また抱きしめられた。
蓮「ほんとにっ、俺でいいの、？」
『うん、蓮がいいの』
蓮「おれ、Aのことずっと好きだったんだよ、？」
『え、だった、なの？笑』
蓮「…っ、今も好き、」
『ははっ笑。かわええわ笑』
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作者名：えむてぃ。 | 作成日時：2021年5月6日 22時
