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早めに課題終わらせよう、って意気込んで、
課題を一緒にやったり、
夏だからホラー映画見よう、ってホラー映画を見たり、
手持ち花火しよう、ってお庭で手持ち花火したり、
今年もたくさんの思い出ができて、
時間が過ぎるのは早くて、
夏休み残り1週間とちょっとまで来たきょうは、
毎年の楽しみのひとつ、花火大会
『涼太くーん、行ってくる〜!』
涼「はーい、いってらっしゃい」
浴衣を着付けてくれた、Aの兄、
涼太くんに見送られながら、花火大会へと向かう。
会場は、今年もたくさんの人で溢れかえってた。
『たこ焼きある!食べよ!』
いつも男前のAが、ちょっぴり可愛くなる瞬間
ずっと俺だけが見てたいな、
なんて、叶わないんだけどね…
『蓮?どした?』
暗い考えをしてたら、顔にまで現れてたようで、
Aが心配そうな顔でこっちを見てる。
『人酔いした?』
蓮「えっ、あ、ううん!早く食べよ!」
『あ、ちょっ、蓮!』
暗い気持ちを打ち消すように、
はしゃぐ感じで、走り出そうとしたら、
慣れない下駄に、つまずきそうになった。
やばい、
って思ってたら、
Aが俺の腕を引いて、
いつの間にかAの胸の中に飛び込む形になってた。
蓮「あ…」
『蓮、急に走り出したらあぶねぇじゃん』
蓮「ごめんっ…」
空回りして、怪我するとこだったし、
しかも、変な空気になっちゃった…
なんだか泣きそうになって、俯いてたら、
右手をぎゅっと握られた。
蓮「A、?」
『危ないからね、あとはぐれないようにな。』
なんでそんな期待させるようなことするんだよ…
俺の気持ちがAに伝わればいいのに。
そう思いながら、
繋がれてる右手にきゅっと力を込めた。
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作者名:えむてぃ。 | 作成日時:2021年5月6日 22時