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思い出せば思い出すほどモヤモヤしてしまい、どうにも寝れなくてジョンインくんから借りた本を読もうと手を伸ばすとお義母さんの悲鳴が聞こえてきた。
｢お義母さん！？｣
何かあったのだろうかと思い急いで彼女の部屋のドアを開けるとそこには病気の義母に馬乗りになって服を脱がそうとしているおじさんがいた。その瞬間背筋は凍りつくように冷え、頭はカッと燃えるように血が登り、自身でも驚くくらいの大声でやめろ、と叫んでいた。
｢なにをしてるの！！！｣
｢久しぶりに抱かせてもらおうと思ってねぇ…昔よりも歳をとったしやせ細ったが美しさは変わらないねえヨンヒ｣
｢あんた、何言って｣
お義母さんを、抱く？久しぶりに？何を言っているだこいつは。脳内に男の言葉を入れようにもパニックになってしまった私の頭は理解をするのが難しくなっているらしい。ぽろぽろと大きな涙を流す義母が｢やめて、｣と小さな声で呟いていることだけはわかる。
｢ヨンヒはね、私が大人にさせてやったんだ。兄さんが早く死んだから私が世話をしてやってたんだ。私の元を逃げるように日本に行った時は怒りでどうにかなりそうだと思ったが｣
どうやらお義母さんはこの男に色々とされてきたらしい。彼女はこんな過去を私に知らせたくなかっただろうに、目の前の男はツラツラと自慢かのようにお義母さんとの昔の思い出を話してくる。早めに帰ってこれたし最近調子が良さそうだったお義母さんを久しぶりに堪能したかったらしいおじさん…いや目の前の最低な男は何も悪ぶれることなく再びお義母さんの服に手をかけた。
｢ッやめて！！お願いだから、お義母さんは病人なの、お願いだから…これ以上やめて！｣
｢…ならAちゃんが相手してくれるかな？どうにも今日は体が疼いて仕方がない。若い子の体なんて久しぶりだよ…Aちゃんは顔も良いし体も綺麗そうだからねぇ｣
｢だめよ！Aちゃん、だめ…あなたがそんなことしなくていいのよ、やめて叔父さん、お願いやめて…！！｣
目を赤くし細い体を震わせて大声を出して止めるお義母さんの髪を引っ張り｢君に聞いていないよ｣と言う男を気づけばベッドから突き落としていた。油断していたのか体重の割には簡単にベッドから転げ落ち、無事にお義母さんから離れてくれたので彼女に近寄って抱きしめる。
｢…嫌です。私もお義母さんも、あなたの相手なんかしません｣
｢ッ調子に乗るな！！｣
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作者名：おむすび | 作成日時：2023年7月23日 22時
