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過去:とある町にある家庭の長男として生まれる。姉がバレエ教室に入りたいとワガママを言ったことからついでに彼も通うようになり、姉は半年もたたずやめたが、代わりに彼の才能が開花。地域レベルの発表会では主役を任されるレベルになる。本人も踊るのは好きだったので、青春は全てバレエに捧げた。
その後時局は戦争へ傾く。が、彼はその後も踊り続けることが許される程度には能力があった。しかし徐々に状況は苦しくなり、彼かもしくはある人物か、そのどちらかしかバレエダンサーとして続けられなくなった。ある日、そんな二人はとあるオーディションにかけられた。これで役を射止められなかった方は、兵の一人となるらしい。そんなことがまことしやかに囁かれていた。そんなオーディションの直前、彼の親友とも呼べる人物が戦争によって死んだと聞いた。彼は動揺した。そんな状態だ、ベストなど尽くせるわけがない。対してライバルは、この瞬間世界にあるものとして最も精緻な動きをしていた、と彼は語る。
しかし、選ばれたのはフレデリクだった。何故だ。釈然としないままだったが、その理由が判明した。
バレエダンサー・フレデリク。国のために死んだ友のため、鎮魂の、そして彼の死を称え、国家の繁栄を祝す舞をする男。
そう彼は売り出された。人々は悲劇のヒーローに飛びついた。違う！ 違う！ 違う！ ……お前らは、何も分かっちゃいない。
公演直前、彼は突如として舞台から消えた。これを企画し、彼を採用した要人を殴ったのだが、それは公表されていない。
その後、彼は徴兵されかなり苛烈な前線へ送られた。そこには敵国の捕虜がおり、環境は劣悪。自国の兵ですらそうなのだ、捕虜など言うまでもない。
彼が番をしていたある夜のこと。一人の捕虜が待遇改善を訴えにやってきた。しかしタイミングも相手も悪かった。訴えを聞いた者は敵国を異様なまでに憎んでおり、「お前など野垂れ死んだほうが幾分かマシだ」と仲間を交えてその捕虜をひどく痛ぶった。彼は、驚きと恐怖で声が出せず、ただ密かに息を潜めて視線をそらすだけだった。
しかし見逃せるほど彼も薄情ではなかったようで、なけなしの食料や手当の品を使ってその捕虜の治療をした。朝日と共にその捕虜は死んだ。
さすがにこれはまずいと軍でも噂になったそうで、捕虜の待遇は微かに改善された。しかし、終戦の頃には兵も捕虜もほとんど生き残っていなかった。
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紫清(プロフ) - アルトさん» ありがとうございます。ボードの方お邪魔させていただきます。 (2022年1月7日 21時) (
レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
アルト(プロフ) - 失礼します。『叡智の棺は閉ざされる』の001所属四ノ宮アルトとして参加させていただいているものです。竜胆妃貴ちゃんと関係を築けたらと思っています。宜しければ返信お願いします。 (2022年1月7日 20時) (レス) @page20 id: 97e9f4e6e4 (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - ホッケさん» ありがとうございます、ぜひよろしくお願いします！ ボードの方お邪魔させて頂きますね。 (2020年9月18日 20時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
ホッケ(プロフ) - 失礼します。【存在という罪】に、斎藤尚也で参加させていただいているホッケです！よろしければ、彩希さんと斎藤で関係を組みませんか？ (2020年9月18日 20時) (レス) id: 57b5d2a51c (このIDを非表示/違反報告)
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