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「……まあでも、サトリ野郎。お前は今回はあくまで『スペア』だろ？ 残念ながら出る幕はねぇよ。居眠りなり何なりしてろ、そうしてりゃ、お前も悪夢の世界に招待してやるからよ！」
意地の悪そうな高笑いをしながら、グレイは大股で女の方へ歩いていく。
そんなグレイに対し、「やれるものならやってみろ」とでも言いたいのだろうか。女は身じろぎ一つせず、まだ扉の近くに立つヴァイスの頭一つ上の空を見つめている。
女のすぐ横で、大きな足音をたてながらグレイが止まる。そして、横から彼女の顔を覗き込んだ。そのまま、しばらく静止。二人共に、ぴくりとも動かない。
突如としてだった。グレイが、口が裂けそうな勢いでニコリと口角を上げた。
視界の端にしか映っていなかったとはいえ、その変貌は彼女を驚かせたらしい。一瞬、目を見開いて彼の方を見る。
笑顔を維持したまま、グレイは腰に取り付けていた水筒の蓋を開ける。そのままコップになっている蓋へ水を注ぎ、女の前の机へ静かに置いた。
「昨日からロクなもん口にしてないだろ？ まあ飲めよ」
そう言われた女は、憎々しげにグレイを見上げた後──フン、と鼻を鳴らしながらそっぽを向く。しかし、その喉は確かに息を飲んでいた。
「強情だなぁ。まあいいや、とりあえず俺たちは食糧と水を届けに来ただけだからな。気が向いたら勝手に食え。じゃーな」
そう言った後、机にパンを置き、足取り軽くグレイは部屋を出た。もちろん、ヴァイスも押し出しながら。その扉が閉まっていく様子を、女は、見つめた後──。
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紫清(プロフ) - 桐箪笥さん» なんですかねそれ尊すぎやしませんか？？ そしてそれを桐箪笥さんが書いてくれる、と……（控えろ） (2020年1月1日 0時) (
レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - 紫清さん» なんだかその後に早朝、神社などに思った訪れて御籤を引いてみんなで甘酒でも呑むのかな…と想像してしまいました。ごめんなさい、つい…想像が止まらない… (2019年12月31日 23時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - 桐箪笥さん» グレイくんはそういう所Z要領良さそうだなと思いまして笑 私も、彼らの幸せそうな姿が書けて楽しかったです！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
紫清(プロフ) - くろせさん» ありがとうございます！ 昇華隊の野郎共はいいですよね！！（負けじと大声） (2019年12月31日 22時) (レス) id: 840643cfcd (このIDを非表示/違反報告)
桐箪笥(プロフ) - グレイ…とことんやるだけやって責任放棄ですか、そうですか← 幸せそうなみんなが見れて感無量です！ (2019年12月31日 22時) (レス) id: c5094549cd (このIDを非表示/違反報告)
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