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■サンプルボイス
「巴だ。戦うくらいしか能がない者だが──まあ、よろしく頼む」
「ほう！ こんな小さな玉を筒から放つだけで人が殺せるのか……仕組みは？ 私にも理解出来るか？ ……いいや、理解してみせる！ それにしても、技術の発達とは分からんものだ」
「女らしさ、というものは特に気にせず育ってしまったからな。不快に感じさせてしまっていたら、すまない」
「なぜこんなに私が有名なのかと思ったら、あの話で、か。私としては、奴らとは性別の垣根などない間柄であるつもりだったんだがなぁ……。ん、あの後どうなったのかって？ 『巴』としての生涯はあそこで一旦終えたのだから、話す予定はないぞ。どうしても、というなら──私から一本取ってから、だな」
■備考
：作戦に従ったり、その中で状況に合わせた行動を行うのは得意だが、根本の作戦立案をするのは苦手。
一番肌に会うのはやはり弓矢・薙刀だが、近代兵器の扱い方も習得したいと思っている。
生前の記憶により、戦線離脱という選択肢をなかなか選びたがらない。
義仲、兼平を初めとしたかつての主や仲間は未だに大切な存在だそう。
【人物概略】
源平の騒乱において、平家を都から追い落とした源氏の立役者である源義仲の乳母子兼愛妾。しかし同時に武士としての実力も十二分にあり『一騎当千』と言われていたそう。
さて、義仲軍の平家を都から追い落として手に入れた栄華も束の間。治安維持などの求められていた仕事を全うすることができず、同時に従兄弟である頼朝と敵対関係になり、最終的に賊軍として都を追われることとなる。
義経が率いる軍に追討されている最中、彼女が望むことは「故郷である木曽へ帰ること」それが出来ないのなら、「将である義仲と共に死ぬこと」だった。しかし彼女の意に反して義仲からは戦線を離脱することを命じられる。ついには承諾した彼女は「最後の戦して見せ奉らん」と、追討軍の武士の一人の首をねじ切って殺し、軍から離脱。
その後は尼となり義仲をはじめとする仲間の菩提を弔った、または捕えられたが、敵対関係にあった和田義盛に剛勇さを認められ彼の愛妾となり子供を産んだ──など様々な説があるが、彼女が口をつむぐ以上真相は闇の中。
現代となっては自分が「女武者の象徴」となっていることには少し思うところがあるよう。
■関係
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■作者名
：紫清
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作者名：紫清 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月18日 22時
