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【物語上の半生】
神であり初代勇者。その世界を創造した者。しかし世界を運営していく中で、人間達からは「魔王」と呼ばれる、彼にとっては「バグ」を受け、一度人間として受肉し、共に生まれた双子の妹を連れてその魔王を倒す。最初は消すつもりだったが、「周期的に魔王を復活させることで人口の過剰増加が抑制できるね。よく考えればバグじゃないわこれ、私はバグを持つ世界を作るほど無能じゃないしな」と思い立ち、魔王の存在を世界に定着させることにした。そして、その定着させる楔として妹を選び、妹を教祖とする自分を崇め奉る教団を作った。そして妹は未来永劫魔王を産み続けられるよう不死とし、自分はあっさりと神の世界へ戻る。不死が苦になるなど思いも寄らなかった。だって、双子として生まれた妹も、私の半身、つまり神に違いないーーそれに、返事一つで受け入れてたし。
しかし彼にはひとつの思い違いがあった。彼の妹は決して神などではなかった。彼女は、完璧な兄に少しでも近づきたい、ただの健気な妹に過ぎなかったのだ。彼女は千年に近い時を、半ば気が狂いそうになりながら過ごした。ーーそんな彼女を救ったのは、彼女と共にあった「魔王」だった。
という事情を知った主人公に彼は反逆される。が、もちろん勇者とは言え彼にとっては虫けら。「可哀想に」と憐れみながら消すつもりだったが、妹の苦しみを彼女達に説かれ、そしてその妹からも「もう限界なの」と言われた所で、彼は初めて己の非を認め、その詫びとして妹を解放し、勇者達の行動を不問とした。
【物語への想い】
「愛しているよ。ーー今聞かれているのは、『私の世界』についてだよね? だったら愛しているさ。皆、私の子供なんだぞ? つまらない事で争い、泣き、殺し合うどうしようもない部分があるが、その欠陥がとても愛おしいんだ。私にはない部分だからね」
【作者への想い】
作者の呼び方:彼女
想い:「は? 私だが? 創造主など私以外には存在せんが? ……ああなるほど。私の作った世界を、自分が作ったように錯覚している者がいるーーと。なかなかの気狂いもいるものだ。まあ、そう思い込むくらいは許してやろうじゃないか」
【趣味/好き】
美しいもの、真実、善なるもの(=自分)、人間全般
【苦手/嫌い】
強いて言うなら自分の納得できない法律や校則などのルール。
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