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過去:代々私立図書館を運営する資産家の一家に生まれる。
先の戦争では開戦の直前に中立国へ亡命しており、図書館の書物の多くは失われた。しかし、彼女ら一家は特に大きな被害を被ることなく戦争を終える。終戦後は家族と共に、かつて図書館だった場所には孤児院を併設するなど、積極的に復興支援や慈善事業に取り組んでいた。
しかし、この度ゲンスフライシュ図書館事件、六組織設立の話を聞き入隊を志願。現在に至る。
話し方例
「ウー・ゲシェツト所属、ベルナデッタ・ルスワールです。若輩者ですが、よろしくお願いします！」
「実家、ですか？ ええ、この仕事に就くと言ったときはかなり反対されましたね……何もあなたがやる必要はない、と。では、誰にはやる必要があるのでしょうか？ 私には何をやる必要があるのでしょうか？ ……なんて！ 今思うと子供っぽいのですが、そのように家出するように別れてしまいまして……。今ですか？ ええ、きちんと仲直りしてきました！」
「確かに言葉は不完全だと思います。ほら、だって完全なら、『上手く言えない』なんて感覚、ありえないでしょう？ でも、この世のどこに完全なものなんてあるんですか？ 何のために言葉を運用する『人間』という存在があるんですか？ もとから完全なものが欲しい、なんて――こういう言葉を使うのはあまり好ましいとは言えませんが――甘え、でしょう」
「ええ、私は何も知りません。けれど知ろうという意思があります。あなたはたくさんのものを見てきたのでしょう。けれど、私には想像するという力があります。――他者を思いやる力を、それを可能にする『言葉』を捨て去った存在など――許してよいものではありません。あなたではありません。あなたにそうさせた、全てです」
「こちらが善意をもって行動すれば、向こうだってきっと応えてくれるのではありませんか？ 世界を変えるのは良心と、それに基づいた行為だと私は、思います」
「正義って、それほど強いものではないんですね。……いいえ、知ることができてよかったです。また、立ち向かえる」
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