就任80日目 ページ6
あれからこれからの事、あたしたちの事をどうするか話し合った
付き合うにしたって今の状況では大っぴらにすると危険
結局あたしたちは誰にも言わずに付き合うことにした
それぞれの本丸に居る刀剣達にも伝えなかった
…いや、お互いに自分の分身とも言える“初期刀”には伝えた
それからはいつも通りだったと思う
唯君の同期達が本丸に来て騒いだり、あたしも他の本丸に遊びに行ったり、先輩達の本丸でお茶したり
襲撃事件も月に1度の頻度で続いている
時間を見ては唯君とのLUNEや電話でやり取りを続けていた
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師走「未だ情報の横流しをしている奴が誰かは分かっておらん」
菊「被害はあまり多くはないけど、これ以上は時間をかけられないわ」
村田「相手はとても優秀ですね。尻尾をつかませてくれない…」
菊「私たちの中から囮を出します?本丸の結界を敢えて薄くしてそこをつかせて犯人のあぶり出しを…」
師走「危険な事はさせられん…」
村田「それに、それで犯人の絞り出しが出来るとも限りませんよ」
菊「それではこのまま被害が大きくなるかもしれないのを、指を咥えて見ていろと言うのですか?!」
師走「…」
村田「…そんな事は言ってませんよ、ただ、危険すぎませんか??この課の中に犯人が居るかもしれない中で、課の中から囮を使うと犯人を囮にしてしまう可能性もありますよ」
菊「…じゃあ、____に囮を頼んでみましょう?____の本丸が近いから、何かあってもすぐに助けられるわ」
村田「貴女、何を言っているのか分かってるんですか?!」
師走「…もう手段を選んでられん。綿密に計画を練って____に頼もう」
村田「師走さん?!」
師走「村田、悪いな。一刻も早く解決せねばならんのだ」
村田「…」
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『…姉さん?』
≪久しぶり!元気にしとった?全然連絡くれんから心配しとったんやで??≫
『うん、元気。あのさ、相談何やけど…』
≪何々―??≫
『直接聞きたいから家に行きたいんやけど、いつ家に居る?』
≪ゆっくりやったら来月の○日やったら朝から大丈夫やでー≫
『そしたら、○日の10時頃に寄らせてもらうな』
≪待ってるー!!≫
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唯「なぁゼロ」
ゼロ「なんだ」
唯「今度、ちょっと時間とってよ」
ゼロ「急になんだよ…」
唯「大事な話があるんだ」
ゼロ「…分かった」
唯「…アリガト」
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作者名:かやめちゃん | 作成日時:2019年5月10日 2時