就任78日目 想イヲ伝エル ページ4
本丸襲撃が落ち着かないまま唯君と現世のお店にご飯をたべにきました、由希です
ホントは落ち着いたらにしたかったけど、この現状ではいつになるかも分からないため何とか日にちに都合をつけ、今日一緒にご飯を食べて気持ちを伝える事にした
『無理言ってゴメンねー』
唯「何時かって言ってたから、そのまま流れてなかったことになるかと思ってた(笑)」
『まさに無かったことになりそうだった』
最近の襲撃事件で忙しいのは唯君も知っている
ホントはこんなことしてる時間もないが、あたしの我が儘で時間を取ってもらった
暫く他愛もない話をしていると、唯君から「それで、本題ってなーに??」と聞かれたため
一瞬固まった
まぁ、この話をするために現世に帰ってきた訳で、食事もほぼ終わったのに一向に本題らしき話がないため怪しく思ったのだろう
直ぐに言いだせる話題でもないがな!!
『…ちょっとまって』
唯「???」
え、まって首傾げるのはズルい、可愛い←
『…ちょっと歩いてもええ?』
唯「?うん」
結局レストラン(値段は普通)では話せず、自分の中で一番思い入れのある神社まで歩き、そこで話すことにした
『ここさぁ、小さい時からよぅ来て遊んだんやぁ。この山のてっぺんに登れるからちょっと付き合ってーや』
山を5分程登ると一部木が無い岩肌がむき出しの所に出た
そんなに高くはないが、生まれ育った町は見渡せるほどだった
着いた頃には夕方になってたため、夕焼け空と少し離れた所に小さくお城が見えていた
むき出しの岩肌に座ると、唯君も隣に座り景色を見て「綺麗な所だね」と言ってくれた
『お気に入りやねん。夏はアイス買って此処で食べたり、妹と喧嘩したらここで叫んだり(笑)』
唯「その叫び声で何処にいるかバレそう(笑)」
『虫が多いから来んけど、きっと此処に居るのは知っとったやろなぁ(笑)』
自分の思いを叫びまわった此処でなら、あたしの思いも伝えられる…
『今から言うこと、冗談とか嘘ちゃうから、ちゃんと聞いとってな』
話半分に聞くような子じゃないのは知ってるが、一応声を掛ける
あたしの一世一代の大勝負
『…唯君のことが好きです』
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作者名:かやめちゃん | 作成日時:2019年5月10日 2時