【刀剣乱舞】アホな主の本丸事情ぽーと3【名探偵コナン】 (ページ25)

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ある日の話01 ページ25

乱「どうして主さんは出来ないの?」

この一言が事の始まりだった。

本丸開設当初、頑なに“出来ない”んじゃない“苦手”なんだと主張する由希。

勿論まともな食事になったことが少ない刀剣達が納得するはずもなく、自分が“出来ない”のではなく“苦手”なのを立証するために、今いる刀剣の前で料理を開始したのだが…

まぁ“苦手”と認識されることなく“出来ない”認定された、当然である。

何故なら、玉子焼きを作っていたはずのフライパンからは煙が出て焦げており、味噌汁の具材は皮も綺麗に剥けておらず尚且つ大きい、更に味も薄く具材にきちんと火が通っていない。メインとなるはずの鮭は炭状態だ。これをどうしたら“苦手”で済まされると思ったのか。

結局この日は唯一及第点のお粥(ご飯を炊こうとした)になり、由希は厨に入れてもらえなくなった。

…と言うことがあり、料理上手が来てから一緒に料理をするようになったからか、メキメキと腕が上がり今では普通の人と同じくらいの腕だ。

練習は偉大だ。

何故この話をしてるのかと言うと、先日幼馴染君の本丸の刀剣がゼロ君就任当初からご飯が美味しかったという話をウチの本丸の古参に話したからだ。

その時のゼロ本丸の刀剣達の目と言ったら、もうしばらく思い出したくもない程哀れなものを見る目だった。

…今大丈夫だし。

因みに、その状態でもお菓子作りが普通に出来ていたのはきっと由希七不思議に記されることだろう。