就任93日目 ページ19
菊先輩は彼女の意思とは全く関係なく、あたしの本丸を攻撃した
それも彼女自身はそんなことに全くの疑問を抱かずに
全てが全てあたしの思い通りに事が進んだ
あたしの本丸の子達には本当に申し訳ない事をしたと思うし
産まれてすぐの我が子にもとてもさみしい思いをさせることになるのは分かっている
それでも、先輩を止める為にはこれしかないと思った
きっと異変を感じた時雨先輩や翼先輩はラムちゃんを問い詰めてここに来ると思った
幼馴染君も可笑しいと感じて政府に乗り込むだろうと思っていた
誤算だったのは、3人があたしの本丸にあたしが生きている間にやって来て
あたしの最期を見てしまうことだった
きっと3人は助けられなかったことを悔やむだろうから
本当はバレないようにするつもりだったのだが
あたしの周りは本当に優秀な人しかいなかったようだ
こんなことになるなら、彼らにも能力を使っておくべきだったなぁ
もうあたしの意識はなくなるけれど、願わくば
彼らの未来が明るいことを願います
もし、生まれ変われたら
今度はハッピーエンドが良いなぁ
『……ゴメン、ね…“ヒロ”、く…ん』
今世のあたしも結局はバッドエンドだったのだ
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作者名:かやめちゃん | 作成日時:2019年5月10日 2時