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就任91日目 ページ17

菊SIDE


いくら無理矢理審神者にされたとはいえ、ここに来てから家族のように過ごした刀剣達を私の都合に巻き込もうとは思わなかった


憎悪に変わったこの気持ちを抑えられるはずもなく、刀剣達に内緒で拾ってきた刀剣を育てた

いつか、この育てた子達であの子にこの憎悪をぶつけるために……


その後の事はあまりよく覚えていなかった…

暫く経って、育てた子たちに審神者を襲わせて無差別殺人を装った

全ては彼女に手を下すために


何年か後になって、彼女から

「実は妊娠してたんです。唯君との子で、○月に出産予定なんです」

と報告を受けた時は、私はきっと笑って対応できていたと思う


まぁ、彼女能力の前では意味がなかったと気づいたのはその後だったけれど…


彼女に自分の思いがバレていても、犯人が私だと言う気配が無かったから放っておいていた

けれど、彼女が出産後直ぐに

「姉御の今までの所業を村田さんに報告します」

と言ってきた

政府も部署も作戦の報告をしていたから、襲われるのはゼロ君の本丸だと思っているだろう

冗談かと思って笑っていたら「本気だ」と言われ、作戦当日ゼロ君の本丸ではなく彼女の本丸を襲った


本丸に居る者は全て根絶やしにしようと思っていたら、彼女と長い付き合いである薬研と彼女の子どもが出て行こうとしていた

直ぐに薬研ごと襲わせ、薬研に致命傷を負わせれたが逃げられてしまった

まぁ、薬研はあの傷では直ぐに折れてしまうだろうと放っておき、本丸の制圧をした

流石に強い刀剣が揃っており一筋縄ではいかなかったが、彼女と山姥切が地下に逃げ込んだ頃には

私の連れてきた刀剣も折れてしまっていたが、彼女の刀剣も折れてしまっていた

唯一の生き残りの山姥切も重傷を負いあまり動けず、彼女も手負い

しかし私は無傷で手元には付喪神はいないが脇差がある

この勝負、私が買ったも同然だった


私が彼女を貫くその直前、彼女が声に出さずに、しかし誰かに何かを伝えたのが分かった


それでも私は止まらなかった



彼女を貫いた後、私の高笑いが一体に響いた


…なぜか、私の頬も濡れていた

就任92日目 アホナ私ノ本丸事情→←就任90日目 犯人ノ想イ



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作者名:かやめちゃん | 作成日時:2019年5月10日 2時

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