PKダメ、絶対 ページ7
「………」
『………』
『………あ、死んだ人数が異常…エンマ様気を付けてください
多分PKがいます』
無言で新作のオンラインゲームをやっていたAが口を開いた。
「…?ぴーけー…?」
PKの意味がわからないらしい。
エンマは首をかしげた、その直後。
――――――バンッ、
『あ、遅かったですね』
「ンンンンン、!?味方に殺られたんだけど!?」
オンラインゲーム…味方と共に戦い敵を倒す。
敵に殺されたらゲームオーバー。生き残っているプレイヤーをみることができる。
このくらいの情報は常識だ。
が、エンマは味方に殺された。
「どーいうこと!?
なにPKって!!」
『今まで知らないでオンラインゲームやってたんですか?
バカですねー』
まだ生き残っているAはエンマをチラリともみない。
「なんった?大王にむかって」
『PK…
Player killingの略ですよー(プレイヤーキラー)
あ、意味わかります?』
Aは完全にエンマを馬鹿にしている。
「わかるよ!わかったよ!つまり味方を味方が殺すってことだろ?なんでそんなこと…」
『知りませんよ。
ボイスチャットで聞いてみたらどうですかー』
「…」
ボイスチャット本来、「わ、すごい!」「ありがとう!」「回復してーっ」など平和的な会話を味方同士でたのしむもの。(だとエンマはおもっている)
『あ、私のほうにPKプレイヤーが。』
「え、大丈――――――」
エンマが「大丈夫か?」と尋ねるよりはやくAのアバターはナイフをふった。
『……PK…よそでやれよ。』
「お前も今PKプレイヤーを倒したけどな
つまりお前もPK…」
『はぁ?』
「すいませんでした正義の味方だな!」
PKプレイヤーはAに瞬殺されたのだった。
「流石。引きこもってゲームやってただけあってゲームの腕は確かだなー
こんどはぬらりをゲームに誘ってコミュニケーションとったら?」
『絶対に嫌でーす』
Aの手元のゲーム機には「ゲームクリア!!!」と文字が表示されていた。
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作者名:キール | 作成日時:2017年9月19日 23時