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サメ ページ12

「Aって部屋にポスターとかはってないのー?」

『はってませんよ。』

「じゃあ、仕事手伝って!」

『死ね』

「えっ」


さっきぬらりひょんは「エンマ様、お願いしますね」と無表情で大量の書類をエンマの机においていった。
エンマはそれを片付けていたが、集中力が切れたようだ。

おもむろになおったスマホ取り出すと、青い鳥のアプリで呟く。


「さっき悪魔が、俺の部屋に悪夢をおいていきました…。」

「悪魔とは誰のことですか?」

「それは勿論ぬら…」


にこっ、と黒い笑みをみせるぬらりひょんをみてエンマは固まった。

「悪魔は、悪魔だよ…大王って何って聞かれたら大王って答えるだろ。それと同じさ」

「黙って手を動かしてください」

「無理だよ!1時から大事な大事な大事な用事があるんだよ!
頼む!もうやめてくれ!」


大事なことなので三回いいました。


「用事?なんのですか?」

「1時に公園でお弁当たべるんだ。サメの煮物いりだぜ」

「却下」


『…ごはんまだですかぁ』


普段あまり自分から言葉を発しないAが口を開く。
ギャーギャー騒いでいたぬらりひょんとエンマが黙った。


『聞いてますー?
もう、12時すぎてますよ。なんか食べたいです…』

固まっていたエンマは大声で叫ぶ。

「犬!猫!今すぐ!食事を用意しろ!!!
サメの煮物くれ!」


『……サメの煮物は、いらないかな…』

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作者名:キール | 作成日時:2017年9月19日 23時

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