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目「やっぱそうなんだ。」
動揺しまくりの私をよそに、目黒さんは冷静に言う。
「あの…なぜ、それを?」
目「なぜって…メンバーが言ってました。”受付の子は絶対 照推しだ”って。」
なんてこと・・・
まさか、SnowManのメンバーの方々にそんな噂をされていたなんて…。
「ち、ちなみにですけど…それって、岩本さんの耳には…?」
目「もちろん。しっかりと入ってます。」
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姫野A、今にも床に崩れ落ちそうなくらい衝撃の事実を耳にしてしまいました。
メンバーの皆さんだけならまだしも、ご本人様の耳にまで届いているなんてっ…
恥ずかしすぎて、情けなすぎて、どうにかなってしまいそうです。
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目「なんでそんな、頭抱えてるんすか。」
「いや、だって、…そんな話が、ご本人の耳に入っているなんて…情けなすぎますっ。」
目「普通は、そういうのって嬉しいもんなんじゃないんすか?推しに認知されたいって、よく聞きますけどね。」
”お姉さん、変わってますね。”
なんて、他人事のように言い放つ目黒さん。
いや、まぁ、他人事なんだけど…。
「いったい、これからどう顔向けすれば…」
目「ぶはっ笑 顔向けって…笑 別に、普通にすればいいじゃん。岩本くんも、嬉しそうだったし。」
「普通になんて、できるわけないじゃないですか!…もう消えてしまいたい。」
半泣き状態の私の横では、目黒さんがゲラゲラと笑っている。
目「あー、おもしれぇ〜笑 …姫野さんて、意外とおもしろいんすね。」
「なんで、私の名前…」
目「いやだって、名札に書いてあるし。」
そう言って、私の胸元を指差す。
「あぁ、名札…」
受付嬢たるもの、当然に付ける名札。
そんな単純なことにも気づけないくらいには、私の脳内はぐちゃぐちゃになっていた。
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時計ウサギ(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜! (1月9日 9時) (レス) id: 80344cfbe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱるる | 作成日時:2024年1月9日 0時