受付嬢は岩本担 (ページ7)

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＃７ページ7

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「ふぅ〜、、疲れた。…」

午後、事務作業がひと段落して綾さんから

「少し休んできな。」と言われた。

ずーっと、パソコンと睨めっこ状態で流石に目と肩が限界を迎え、お言葉に甘えてありがたく休憩中。

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会社の自販機、割と端っこにあるから

普段から人がほとんどこない。

私の、お気に入りの場所。

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自販機の隣のベンチ椅子に腰をかけて、買ったばかりのお茶を一口。

ぼーっと、何も考えずに目の前の白い壁を見つめていた時だった。

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遠くの方から聞こえる足音。

私以外にも、ここ来る人いるんだ…なんて、ぼんやりと考えていた。

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目「…あ、」

目が会ったのは、目黒さんだった。

「お疲れ様です…。」

目「…お疲れ様です。」

挨拶以外の会話をしたことない私たち。
当然、気まずい空気が流れる。

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目「…よく来るんすか、ここ。」

「え…？あぁ、はい。人がほとんど来ないから、落ち着くので。…」

まさか、目黒さんから話しかけられるなんて思ってもいなくて…。

動揺して、二口目のお茶を飲んだ。

「目黒さんも、よくいらっしゃるんですか？ここ。」

目「割と、静かな場所が好きなんで。穴場、ですよね。」

そう言いながら、缶コーヒーを飲む目黒さんの横顔はまるで彫刻みたいに綺麗だった。

目「てか、気になったんですけど…岩本くん推しって、ほんとですか？」

「ぶっ…」

突然、目黒さんがそんなこと言い出すもんだから飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。

「なっ…なんでそれをっ！」

ずっと、なんとか隠し通していたはずの事実を、目黒さんは意図も簡単に見破ってきた。

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