受付嬢は岩本担

＃６ ページ6

岩本side




向「てる兄、なんか今日ご機嫌やな。」

阿「あ〜、それ俺も思ってた。」

佐「なになに？！なんの話？！」

阿「照が、なんかご機嫌だねって話。」




楽屋の椅子に座って、スマホを弄っていた俺の元に寄ってきた康二、阿部、佐久間の3人。



岩「いや、別に普段通りだけど。」

向「嘘やん！だってなんか、いつもより表情筋が柔らかいもん！」


そう言いながら、俺の顔を覗き込む康二。

鬱陶しいなぁ…なんて思いながら康二の頭を避ける。




阿「もしかして…受付の子と、なんか進展あった？」



若干、ニヤニヤした顔で俺を見つめる阿部。



岩「なんもねぇって。…昨日、仕事帰りにコンビニ寄ったらたまたま会って、名前教えてもらったくらいだよ。」

佐「え！受付の子？何それ、その子が照となんか関係あんの？」

阿「その子、どうやら照推しっぽいんだよねぇ〜？笑」


首を傾げながら、俺の顔を見る阿部がうざい。




・



佐「んだよそれ〜！めっちゃ良いじゃんかよ〜！」




そう言って騒ぐ佐久間を無視して、俺はふと今朝の出来事を思い出す。


受付で会った時、明らかに動揺して、顔を赤くしながらおどおどしていたAさん。


けど、それを必死に隠そうとしている姿が不覚にも「かわいいな」って思った。




メンバーが言う、「受付の子は照推し」って言うのが本人の俺でも分かるくらいには顔に出ている。




向「てる兄、ニヤニヤしてますやん。」

岩「うるせぇよ笑」




・




そんな俺を見て、佐久間がさも羨ましそうに「いいな〜！」と騒ぐ。




・




まぁ、俺も男だし。


かわいい女の子に推されてるともなれば、素直に嬉しいものだ。




・




阿「照がそんなデレデレしてんの、なんか珍らしい〜笑」



なんて、メンバーに言われてる俺も大概かもな。




・

＃７→←＃５

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す