受付嬢は岩本担 (ページ5)

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＃５ページ5

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「綾さん…私、もう死ぬんですかね。」

綾「は？なにバカなこと言ってんの。」

「だってだって！あの岩本照さんに名前呼ばれて、握手までしちゃったんですよ？！そんなの、もう死んでもおかしくないと思いますっ！」

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昨日の出来事を、興奮気味に綾さんに話す私をよそに、綾さんはいつも通りテキパキと仕事を進める。

綾「なんでもいいけど、仕事して。」

「無理ですっ！もう今日1日、何も手につきませんっ！」

そんな会話をしていると、エントランスの自動ドアが開く。

「あっ…」

岩「おはようございます。笑」

受付カウンターを挟んで目の前には、岩本さんの姿が。

「おはようございます。」
　
綾「おはようございます。」

岩「Aさん、相変わらずおもしろいっすね笑」

そんなふうに、また小さく笑う岩本さん。

そのまま、お互い軽く会釈をして岩本さんはエレベーターホールへと消えていった。

綾「ちょっと、あんた息してる？」

岩本さんがいなくなった後も、固まって動けない私の肩を揺らす綾さん。

「綾さん…私、ほんとに死んじゃいそうです…」

そんな私を横目に、呆れたような表情の綾さん。

けど、そんな綾さんのことなんて気にならないくらい私の心臓はバクバクと激しく動いていた。

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