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時刻は、22時を回った頃。
ソファに座って、ぼーっとテレビを眺めていた時、テーブルの上のスマホの画面が光った。
ホーム画面には、メッセージの通知が1件。
通知をタップして確認すると、相手は岩本さんだった。
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”明日の夜、暇?飯でもどう?”
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明日…は、特に予定もないし
前回ご飯行った帰りに「ちゃんと来てね」って言われちゃったし…
そう思って、”明日は、予定ないので大丈夫ですよ。”と返信した。
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メッセージを送って数分後、岩本さんからの着信。
突然のことにびっくりして、思わず手に持っていたスマホを落としそうになった。
そして、画面をタップして電話に出る。
岩『あ、出てくれた笑』
「で、出ました」
岩『よかったー。出てくれないかもって、思ってた笑』
「ちょっと、迷いましたけど…」
岩『迷わないでよ笑』
「頑張ります…」
電話越しに聞こえる、岩本さんの笑い声。
普段の会話と違って、電話越しだから岩本さんの声が耳元で響いていつもより緊張が増す。
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岩『明日さー、Aちゃんを連れて行きたいとこがあんだよね。』
「連れて行きたいとこ?って、どこですか?」
岩『それは、当日のお楽しみ。でも、絶対 好きだと思う笑』
”だから、楽しみにしといて”
そう言って、岩本さんは楽しそうに笑う。
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岩『風邪ひかないように、あったかくして寝てね。』
「はい。岩本さんも、ゆっくり休んでください。」
岩『ありがと笑 …じゃあ、また明日。おやすみ。』
「おやすみなさい。」
電話が切れた後、緊張のせいか僅かに震えている手をぎゅっと握る。
推しと電話、しちゃったよ、、、
いや、それ以前に既に二人でご飯 行ってるけど、、、
「なんか、罪悪感すごいな…」
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時計ウサギ(プロフ) - オリジナルフラグ立ってますよ〜! (1月9日 9時) (レス) id: 80344cfbe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱるる | 作成日時:2024年1月9日 0時