受付嬢は岩本担 (ページ17)

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＃１７ページ17

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目黒さんに連れられてやってきたのは、隠れ家的なイタリアンレストラン。

目「俺のおすすめは、グラタン。」

そう言われ、チーズ大好きな私は迷わずグラタンを選んだ。

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「ん〜っ！美味しい…めちゃめちゃ美味しいですこのグラタン！」

目「だろ？笑」

私の言葉に、子どもみたいに得意気に笑う目黒さんは

あんなにも壁を感じていた目黒さんとはまるで別人みたいだった。

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ご飯を食べ終え、ひとしきりいろいろ話した後お店を出る。

再び、目黒さんの車の助手席にお邪魔する。

目「ドライブしよ。」

そう言うと、目黒さんは車を走らせた。

途中、行き先を聞いても

目「内緒。」

なんてはぐらかして教えてくれない。

まあいっか。そう思いながら、目黒さんの丁寧な運転に揺られ気づけば目を閉じていた。

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目「…A、A。」

「んっ…」

目「着いたよ。外、寒いからあったかくして。」

寝起きの頭で、目黒さん私のこと呼び捨てにした？なんてぼんやり考える。

だけど全然、嫌な気はしなかった。

車を降りて、辺りを見渡す。

流石に真っ暗で、なんだか急に怖くなった。

目「危ないから、手、繋いでて。」

そう言って差し出された手をそっと握ると、目黒さんの体温が伝わってきて少し安心した。

5分ほど歩いたところで、目黒さんがこちらを振り返る。

目「着いた。」

「え？着いたって？」

目「見て、」

目黒さんが、空を指して言った。言われた通り、上を見上げると

「う、わぁ、、、」

そこには、東京の空とは思えない程に綺麗な星空が広がっていた。

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