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俺も紫耀も何とか定時までに終わり、
向かった先はどこにでもある普通の居酒屋。
「「かんぱーーい!」」
紫耀と楽しく食べる。
やっぱ昔っから一緒にいるせいか落ち着けるな
こういう同期がいてよかったな…なんて思ったり。
絶対紫耀には言わへんけど。笑
紫「で?廉が想ってる子はどんな子だったっけ?」
廉「いきなりやな 笑」
紫「いいじゃん〜教えてよ」
廉「あー、あれはね……」
あれは入社してすぐの頃……
俺は仕事が終わって電車で帰ってた。
家の最寄りまで一本で帰れないから乗り換え
しんといけなくて、めんどくせーって思いながら
電車を降りてホームに出た時に事件は起きたんだ。
それは鼻からツーっていう感覚。
これもしかしてやばいやつなんちゃう!?
そう思って手を当ててやると予想通り。
鼻血が出とるーーー!!
ハンカチを出そうとしてポケットを探ってみたけど
まさかの入ってへんという最っ悪な事態
いっつも入れてんのになんで今日に限って入ってねーんだよ!
それに周りからの視線が痛い……
今日はほんと最悪の日や……なんて思ってたら
『大丈夫ですか?』
そんな声がして顔を上げてみると、目の前には
俺にハンカチを差し出してくれてる女の子が。
『これ、よかったら使ってください』
廉「ほんまですか?ありがとうございます…!」
俺はありがたくハンカチを受け取った
『いえ、大丈夫ですよ』
そして、そう言って彼女は微笑んだんだ。
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作者名:ゆさゆさ | 作成日時:2019年1月31日 18時