君に逢いたかった Ren.N (ページ12)

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今日の分の仕事が終わって俺は会社の出口に向かっていた

疲れたなーなんて思って歩いてたら

偶然にも前の方にあの子の姿。

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なんかキョロキョロしとる……

え？迷ってる？迷子なん？

なに……めっちゃ可愛いやんか！！

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これって話しかけるチャンスやんな？

そう思って勇気を出して話しかけてみた。

廉｢どうしたんですか？｣

『あ、すみません。ちょっと迷っちゃって…出口ってどちらですか？』

廉｢俺も丁度今から行くんで案内しますよ！｣

『ありがとうございます…！
この歳で迷子なんて恥ずかしいです…』

廉｢今日入られたんですよね？
ここ広いから俺も最初はすごい迷いました笑｣

やっぱ迷ってたんやな……笑

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それからお互い緊張のせいか

ぎこちない会話をしながら出口まで歩いた

出口までは意外にすぐで

もう少し話したかったな、なんて思ってしまう。

『ありがとうございました。本当に助かりました！』

廉｢大丈夫ですよ！どちら行かれますか？｣

『えっと、駅の方に…』

廉｢え！俺も駅なんすよ。よかったら一緒に行きません…？｣

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彼女が駅に行くと聞いた俺は、

普段1人で帰るのが好きなくせに気づいたら彼女を誘っていた。

……でもいきなりすぎたか？

今更なんか不安になってきて少し誘ったのを後悔

『…じゃあ、駅まで一緒に…』

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だけど彼女の一言でそんな不安も一気に吹き飛んで

心の中でガッツポーズ！

誘ってよかった……

神様、俺頑張ったよ！！

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