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A 「私は、七海の親に何回も謝った。
恨んでないと言われたことはとても嬉しかったけど、
自分に腹が立って仕方がなかった。」
それからだった。今よりも全然女の子らしかった私が
自分をすべて変えたのは。
口調も、髪も、何もかも。
これが私のできる最大の弔いだと思ったから。
A 「この右手につけてるゴム、七海のなんだ。
毎日これをつけていたから・・・。」
哀 「・・・大変、だったのね。」
A 「まぁな。でも、それがあったからこそ、
みんなに合えたんだと思ってる。
後悔はまだしてっけどな。」
苦笑いしながらそういうと、哀は予想外なことを言ってきた。
哀 「無理しなくてもいいのよ。
泣きたいときは泣けばいい。」
私はその言葉を聞いて、胸が暖かくなるのを感じた。
A 「ありがとう。でも、私はもう泣かない。
悲劇のヒロインなんて、私には似合わねぇからよ。」
今度は、ちゃんと笑うことができた。
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作者名:レインボードリーム | 作成日時:2014年1月1日 19時