576. 漠然と ページ16
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『あっまっ! Aの口ん中、すげぇ甘いっ。』
「!!///」
勝手にハードなキスしてきたのはカズなのに。
『オレの分の茶菓子は、後でAが食べてよ。』
両手で私の顔を固定したままの至近距離で、低くそう言って
微笑んだかと思った途端、また重なる唇。
……『後で食べてよ。』の『後で』って、なにの後なの?!
ちょっと、このままされるがままは絶対にダメだと思うっ!
身体を捩りながら、カズの唇から逃げようと必死になる私。
だって、また誰か入ってきたら困るもの。
必死になりすぎて、浴衣は崩れてしまいヒドイ姿に…
『すげぇ、いい眺め』
囁くように耳元で吐息混じりに声を出されると
それさえも十分な刺激になる。のに、私の抵抗虚しく
そのままはだけた胸元に顔を埋め、キスの雨が降る。
「ちょっ! ちょっとカズっ、ス、ストップ!!」
『なんでっ』
「な、なんでって、あのっ、えっと、せっかくだからお風呂っ!」
『…あ、そっか。せっかくの露天風呂だもんな?』
ニッコリと笑って、ゆっくりと私の上から離れてくれた。
はあぁーーー…
とりあえず助かったよぉ〜っ。
両手ではだけて役に立ってない浴衣を慌てて直した。
「夕食までまだ時間あるよね?!」
『あぁ。だけど、風呂の前に指輪一緒に選んでくれる?』
「えっと…」
『ダメ?』
小首をかしげながら上目遣いで私の顔を覗き込むカズ。
うぅっ。
そんな可愛い仕草は心臓に悪いから、やーめーてぇーっ!
心の中で叫びながら、慌ててそっぽ向いた。
『A』
座布団に座ったカズが、隣の座布団をポンポンと叩く。
そこに『座りなさい』ってことだよねぇ…
静かに彼の隣に座ったら、車の中で見ていたパンフレットが何冊もテーブルの上に広げてあって
1冊ずつ手に取って見るけれど、なかなか決められない。
『んじゃさ、重ね付け出来るやつにする?』
「え? 重ね……あぁ、これとってことだよねぇ」
つい最近プレゼントしてもらった右手の薬指のリングをカズの目の前に出した。
『いやいやいや。こんな大事な話してる時にボケないでよっ』
「へ?」
『婚約指輪と結婚指輪に決まってんじゃんっ!』
え。
けっけっけっけっこん?!
今、さらーっと婚約・結婚って言ったよね?!
確かにプロポーズはしてもらってるし、いずれは彼と出来ればいいのになぁって
漠然と思うけど……
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くぅ(プロフ) - 実和さん» 実和さん♪お久しぶりです!こんなに 長いお話にお付き合いくださってありがとうございます。ようやく新章に行く準備が整いましたので、お時間がよろしければ遊びに来てくださいね(´∀｀*)温かいコメント嬉しかったです! 本当にありがとう(*´∀｀*) (2015年2月11日 13時) (
レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - Kinchanさん» kinchanさん♪新章に移行する準備が整いましたので、お時間がよろしければお付き合いくださいね。いつもいただく温かいコメントが嬉しくて、「よしっ! 次も頑張るぞ〜」って思える糧になってます。益々甘くなる二人かも知れませんが男前なカズくんに会いに遊びに来てね (2015年2月11日 13時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - Kinchanさん» kinchanさん♪本文をUPするのに必死で、なかなかお返事返せずに申し訳ないです(´；ω；｀)下書き無しのぶっつけ本番なので、頭の中では完結してるのですが実際、文字起こししたら予想外に長くなってしまい…ここまでお付き合いくださって感謝感激でございます。 (2015年2月11日 13時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - miyu-miyuさん» miyu-miyuちゃん♪お久しぶりです。今更ながら50話づつ描けば良かったなぁと公開しながらも新章に移行致します。お時間ある時にでもお付き合い下さったら嬉しいです! ここまで本当に温かく見守ってくださって感謝してます。いつもコメントありがとうございます(´∀｀*) (2015年2月11日 13時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
くぅ(プロフ) - みつさん» みつさん♪いつも温かいコメントをくださって、ホント感謝です。着地点は決まってるのですが書き出すと思ってたよりも長くなってしまって、ここまでお付き合いくださって本当にありがとうございます。30話づつと決めてるので新章に移行します。良かったら遊びに来てね。 (2015年2月11日 12時) (レス) id: 87f6f87f6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅ
| 作成日時：2014年12月23日 3時
