【2j3j】ようこそ、我らのシェアハウスへ

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「そういえば、いい仮住居見つかりましたか？」


と、私が考え事をしているときに突然言われた。
私は先日、交通事故で両親を亡くした。で、今の家のローンがまだ残っているらしく、この歳じゃ家のローンを返済できるようなお金は持っていない。施設に入るのも嫌だし、最終的には仮住居に住むことにした。
だけど理想的なところが今の所なく、現在探しているところだ。


「今の所はないけど、なんで？」

「いや、どういうところが理想的なのかなと思っただけですよ」

「広くて住みやすくて、料金も安くて、面白い人とか優しい人が多いところがいいかな」

「へー」


言わせといてその反応はどうなんだろうか…。
でも、私のことを気にしてくれてるのは嬉しいかもしれない。


私がそうほわほわしていると、剣持がボソッと呟いた。


「シェアハウスでもいいのかな…。あ、何でもないですよ〜」


————シェアハウス？
剣持が借りているのだろうか。気になったので聞いてみる。


「なんかオススメのシェアハウスっていうところがあるの？」

「何もないって言ってるじゃん！！聞いてました！？」

「聞いてた。でも気になったら聞くのが普通でしょ」


剣持は仕方なさそうに「ついてきてください」と言って、歩くペースを早くした。
私は彼についていきながらスマホでシェアハウスとは何かを調べて、ようやく意味を理解した。


「一緒に生活…？」


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