今、何時？ ページ10
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『ま、ママ、…』
コナンと別れ、パーティ会場に戻ると、母親役のベルモットは、見覚えのある誰かと話していた。
「あら"海"、楽しかった？」
『うん、とっても。…コナンくん、だっておなまえ。』
微笑んで見せれば、そう、とベルモットは笑う。
「え？コナンくん？」
と、間に挟まれた声に、シードルは不思議そうに声の主を見上げた。
「じゃあ話したい子がいるって、…海ちゃんのことだったんだ、」
心底驚いた顔のその人の名を、シードルはようやく思い出す。そうだ、毛利蘭だ。ベルがお気に入りの。
『え、と…うん、は、はじめまして、…海、です』
「コナンくんのお話に付き合ってくれたんだよね、ありがとう。私は毛利蘭。よろしくね、海ちゃん」
やはり。全くベルは。私情を持ち込んだベルモットへ冷たい視線を送りながら、シードルは口を開く。
『ねぇ、ママ、…今、何時？』
柔く首をかしげ、シードルはにこりと微笑んでそう聞いた。ベルモットはふ、と笑うと、蘭に軽く挨拶をしてシードルの手を取った。
"時間を聞いたら作戦決行"
事前に打ち合わせ済みだ。パーティ会場から立ち去ろうと、扉に手を伸ばしたとき。
「う、うわああぁ！？！」
誰かが大声で叫んだ。ベルモットとシードルが同時に振り返ると、そこには、口元を真っ赤な血で濡らした体格のいい男性が、割れたワイングラスと共に倒れていた。
『…ママ、』
「…どうやら、出られなそうね」
正直これには驚いた。全く予想外であったからだ。倒れている男性の横で、フリルを揺らした女の子が、必死に名前を呼んでいた。
「救急車と警察呼んで！！」
そんな中、コナンが声を張り上げてそう言った。周りがざわざわとする中、一人だけ冷静に、脈を測り、死んでいるとウェイターに伝える。
『…冷静だね、あの子は。殺人現場になれてるみたい。』
「そう言うあなたも、同様ひとつしないじゃない。」
まあでも、とシードルは言葉を続ける。理由はどうであれ、死んでいる男は今回の組織のターゲットであったのだ。
『推理ショーを聞かなきゃ帰れなそうだね。』
既にウェイター等によって閉鎖された扉を見ながら、シードルはため息をついた。
数分もすると警察が集まり、完全に会場は閉鎖されてしまった。
「ねえ高木刑事、ここにいるみんなのお財布集めてほしいんだけど…」
コナンがそう耳打ちしているのを、シードルは静かに眺めていた。
終わり
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ロン(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！最近で1番ハマってます！夢主ちゃんかわいい (9月30日 22時) (
レス) @page8 id: 40ab8ae48d (このIDを非表示/違反報告)
泉 - 夢主が好き💚 (9月22日 21時) (レス) @page3 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
たぬきそば - どストライクすぎてドッペルゲンガーなんじゃないかと思った...。好きです...。 (9月21日 1時) (レス) @page2 id: b27f53e27a (このIDを非表示/違反報告)
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