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「僕江戸川コナン!君のおなまえは?」



『え?東江A。知ってるでしょ?』



「は?」



ウッドデッキまで降りていき、コナンが名を名乗る。対し、転校生は先程までの少女を演じることなく、当たり前かのように東江Aだと名乗った。




『ね、江戸川コナンくん、どうしてここにいるの?』



「そりゃこっちのセリフだよ…」



『わたしはほら、ママがいるから。』



「なんで"海"なんて呼ばれてるの?」



Aが指さした先にいる母親は、社交的な笑みを浮かべ、ワイングラスを揺らす。Aはそんな母親を見て、くすくすと笑い、コナンに向き直る。



『後からわたしに惚れちゃった男の子たちに言い寄られないようにだよ。』



「いや偽名はいい、なんで演技なんなしてたの?」




質問ばっかり、と少し不貞腐れた様子のAに、コナンは続きを促す。Aは挑発的に笑うと、コナンとゆっくり目線を合わせた。




『だって"海"を演じた方が、男の子たちが集まりやすいもん。

気の弱くてかわいい女の子なんて、背伸びしたいお年頃のあのこたちが、ほうっておくわけながないと思わない?

それに、ママも喜ぶしね。』




ママも喜ぶ。酷く寂しげな顔をして言われたそれに、コナンは静かに驚いた。


ママも喜ぶ、がどのような意味かはわからない。でも、もしそれがこの子の家庭環境を表しているとしたら?このパーティは言ってしまえば"子ども自慢大会"だ。小五郎が言っていたそれは確かだったのか。



だとしたら、ママも喜ぶ、はこの子が母親のトロフィーにされ、決められた立ち振る舞いをしなければ怒られることを指し示しているのではないか。



コナンの顔が曇る。しかし、





『(何考えてるかわかんないけど…多分ぜんぶちがうんだろうなあ、)』




そう、これは全て彼女の、シードルによる演技だ。家庭環境が複雑、というカードを手に入れるための演技。江戸川コナンに"可哀想な女の子"というレッテルを貼らせるための。




そしてシードルが想定していた通り。




「Aちゃんはさ、それでいいの?」




江戸川コナンは、顔を顰めながらAにそう問うた。かかった、とシードルは笑い、またもや少し寂しげに笑って見せた。




『そろそろママが呼んでるから、いかなくちゃ。……ばいばい、コナンくん』




飲み終えたワイングラスを片手に、ドレスを翻した少女に向けて伸ばした手は、あと少しのところで届きはしなかった。






────────────────
文才が足りねえ。

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ロン(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!最近で1番ハマってます!夢主ちゃんかわいい (9月30日 22時) (レス) @page8 id: 40ab8ae48d (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主が好き💚 (9月22日 21時) (レス) @page3 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
たぬきそば - どストライクすぎてドッペルゲンガーなんじゃないかと思った...。好きです...。 (9月21日 1時) (レス) @page2 id: b27f53e27a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らぐどーる | 作者ホームページ:無いっス。  
作成日時:2023年9月21日 1時

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