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そのマニキュアはベッキョナの
白くて長細い指にとてもよく合っていた。
「ん〜ジンクスってやつ？」
…ジンクス
昔声をかけた男の子を思い出した。
ベッキョナの爪は薬指の爪だけ
光に当たると虹色になって。
あ、これ私の高校生の時
流行った奴だ！そう思った。
コガネムシみたいに光が当たると
色が変わるマニキュアは
当時とても流行っていたけど
とても高かったことを覚えている。
「でね？私も奮発して買ったんだけど
ちょうど私がいたところかな、
そこにいてる男の子がいて。
その子にあげちゃったんだ〜
元気出るようにっておまじないしたけど
あの子は元気出たのかな〜〜笑
なんか懐かしい！」
昔を思い出してそう話すと、
こっちを向いて固まっているベッキョナ。
「あ、ごめん、
私の話なんか興味ないよね！
ほんとに帰るね！」
「待って」
「え？」
「座って。」
「はっはい…」
またソファに座らされると
目の前に仁王立ちで立った
ベッキョナ。
「…なに」
恐る恐る問いかけると
フワリと私を抱きしめた。
「…会いたかった…ずっと。
あの時からずーっと会いたかった」
突然の出来事にフリーズ。
なに？会いたかったってなに？
なんのはなし？
「あの…ベッキョナ…」
「あ！ごめん！！」
「会いたかった？ってなに？」
問いかけるとまた隣に座った。
「Aが声かけたその男の子が、
俺だよ。」
「え！？」
そんな偶然にも程がある
「これ。」
一度ソファを離れて持ってきたのは
確かに私が当時買ったマニキュア。
それももうだいぶ残りが少ない。
「あれから俺って単純なのか、
元気でてきてさ。がむしゃらに
練習し続けたら次にレギュラーに
なれて。だけど試合負け続きで
もう後がないって時にこれ塗ったんだ。
そしたら勝てた。それからずっと
凹んだとき気合い入れたい時に
Aが塗ってくれたみたいに塗って
元気出したり気合い入れてたんだ。」
ひひひって口を四角にして
笑う姿はとても可愛かった。
「そうだったんだ…
なんか恥ずかしいけど嬉しい！！」
「塗りすぎかな？俺
こんな減っちゃった」
「それだけ頑張ってきたって事だよきっと」
「ありがとう。
じゃあ、元気が出るように
これ塗ってあげる」
そう言ってマニキュアを塗ってくれた。
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ニコ(プロフ) - ハニさん» ハニ様、コメントご感想ありがとうございます！またご指摘いただきました点改善させていただきました（ ｉ _ ｉ ）申し訳ないです非公開になっていてただいま急いで公開致しました！がんばってベクちゃん研究いたします！ありがとうございますした！ (2016年2月26日 11時) (
レス) id: dacf9567ae (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - →初めての投稿ですみません；；もし間のお話があるならぜひ読みたいです！！次回作も楽しみにしてますね…！！(べくちゃんもっともっと読みたいです(^^●) (2016年2月26日 11時) (レス) id: cf0495d123 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - こんにちは！はじめまして。まずはお疲れ様です；；いつも楽しみにしていました。終わるのは寂しいですが、べくちゃんをもっともっと好きになりました；；！お話の番号が39から43が抜けているのですが、番号のつけ間違いでしょうか？；；→ (2016年2月26日 11時) (レス) id: cf0495d123 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2016年2月22日 0時
