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昼食時、今日は皆で外に出て中庭に行った。
春の温かい日差しを避けた影の中。
彼女が塔子さんに渡された俺とおそろいの弁当を一人で広げているのを見つける。
隣にはAにもらったのか卵焼きのかけらを持った妖がいた。
「あっ!Aちゃん」
木の葉の隙間から影に差す日の光に照らされた黒髪や長い睫毛、伏せられた瞳、儚げな表情、どれもが綺麗だと思った。
そんな彼女が西村に声を聞いてこちらを向くと、少し嬉しそうな表情になる。
『貴志くん!…と、北本さんと西村さん』
「Aちゃん、ひとり?」
こくり。
「この子が十六夜Aちゃんか」
「かっっっっっわいい!!」
田沼とたき、二人は初対面だけど予め言ってあった。
たきに抱きつかれたAはすっごく戸惑っている。
年は違うけど近いし、同性だからきっと仲良くなれるだろう。
…なれるといいな。
「じゃあ、俺たちも一緒に良いか?」
こくり。
隣の妖を見てから静かにうなづいた。
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作者名:藤咲 | 作成日時:2018年8月16日 2時