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智洋side
Aちゃんの腕につかまりながらリビングに。
お義母さんは2階に、
お義父さんを呼びに行ったらしい。
A「とも、左曲がるよ」
A「とも、このソファー座って。
前にローテーブルがあって
その向かいにもソファーあるから。
お父さんとお母さんはそこに座るはず。」
智洋「分かった。ありがとう。
ねぇ、お義母さん、どんな顔してた？」
A「えぇー、別に普通。」
智洋「えっ、なに？？
普通ってどんな？」
A「あっ、来たよ」
智洋「えっ？」
父「こんにちは。」
智洋「初めまして。こんにちは。」
智洋「あの、、今日は、僕から
お話があって参りました。
娘さんを、僕にください！！
もうお気づきかと思いますが、
僕には視覚障害があります。
生まれつき、なにも見えません。
光も感じられません。
Aさんに助けてもらう部分もたくさんあります。
でも、これだけは誓います。
絶対にAさんを幸せにします。
Aさんと結婚させてください。」
そう言って頭を下げた俺。
父「神山くん。顔を上げてください。
ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします。」
智洋「え、、？
はい！ありがとうございます！」
正直拍子抜けした。
もっと障害のこととか
突っ込まれるものだと思ってたから。
母「A、素敵な方に出会えてよかったわね」
A「うん！！」
この親にしてこの子あり。
きっと、こんなにも素敵な
ご両親に育てられたからAちゃんの
心もめちゃくちゃ綺麗なんやろうな。
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作者名：虹恋 | 作成日時：2020年7月1日 7時
