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「理由は簡単なものや」
そう。俺が確信した、たった1つの理由。
「Aは、俺のことを一度も“嫌い”と言わんかった」
ハッと驚いた表情を見せた後、彼女はまた泣き出した。
「やって、やって言えへんかった!淳太くんに嫌いなんて、どうしても言えへんかったんやもん!」
俺の胸に飛びついてきた彼女を受け止めて、頭を撫でた。
「ごめんなさぃ、淳太くんっ、」
今、彼女を謝らせているのは、俺や。
こんなに苦しい思いをさせたのは、俺や。
「俺もっ、ごめんなぁ。ずっと辛い思いさせとったんやな、ほんまにごめんっ」
その日は長い時間、抱き合って、泣きあった。
そして、俺は心に決めた。
「A」
もう一度、チャンスをください。
犯してしまった大きな罪を、償わせてください。
「もう一度、やり直してくれませんか?」
君は、柔らかい笑顔で、ゆっくり頷いた。
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えぇふぇす(プロフ) - 真維子さん» またまたコメントいただき、本当にありがとうございます泣。こんなにこの作品を褒めてもらえるとは…。作りがいがありますね!これからも頑張ります! (2018年7月16日 19時) (レス) id: 298ecf02a2 (このIDを非表示/違反報告)
真維子 - 完結おめでとうございます。(゚ー゚*)はぁ、最後がいい展開過ぎます!、えぇふぇすさんの新作ができたら、また見させていただきます。(∂∀∂) (2018年7月16日 11時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
真維子 - はいっ、これからの展開も楽しみにしてます。!( ̄- ̄)ゞ (2018年7月13日 23時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
えぇふぇす(プロフ) - 真維子さん» ありがとうございます!いやぁ、この作品は人によって好き嫌いがあるんじゃないかなぁーと内心思ってたので、好んでくれる方がいて良かったです!もうちょいなので、よろしくお願いします! (2018年7月13日 22時) (レス) id: 298ecf02a2 (このIDを非表示/違反報告)
真維子 - おぉ、すごい展開ですね、めっちゃ好き、これからも頑張って下さい。(∂∀∂) (2018年7月11日 6時) (レス) id: 46ed081ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えぇふぇす | 作成日時:2018年4月30日 19時